新しいことに挑戦したいこの季節、ぜひ、植物を育てることにもチャレンジしてみませんか? とはいえ、初めて育てる植物は何がいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで、庭づくりを日々楽しむガーデンストーリークラブの会員さんが、今までに育てたことのある植物の中から「ガーデニング入門にぴったり!」と選んだおすすめの植物を大公開! 屋外だけでなく、お部屋の中、また日陰の庭や雑草対策ができる植物など、さまざまなシーンで活躍する15種を、栽培の体験談とともにご紹介します。

1.丈夫に進化! 華麗なガーデンの主役花 バラ


写真/Bloom Calendarさん

学名:Rosa
バラ科
開花期:5月中旬~6月上旬、6月中旬~11月(種類により異なる)
主な花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶、黒、複色、緑
園芸分類:落葉低木
樹高:1~3m以上(種類により異なる)
日照:日向

「あえて、バラを最初にオススメしたいです。僕の庭を訪れるほとんどの方が『バラは難しいから…』とバラを諦めていましたが、その度に『今はそんなことありませんよ、耐病性が改善されたバラがありますから』とお伝えし、実際に何人かの方がバラを育て始めています。バラをオススメする点は、4つ。
・四季咲き性であれば開花期が長く、初冬まで繰り返しよく咲き、お庭/ベランダに常に彩りと活気を与えてくれる。
・低木類なので、むしろ一般的な草花たちよりも丈夫で、頼り甲斐がある。
・耐病性が強いバラであればさらに安心。
・香るバラであれば、朝から本当に幸せな気分になれる。
想像してほしい、バラの香りと共に1日が始まることを。あなたはバラの“本当”の香りを、知っていますか?


写真/Bloom Calendarさん

僕はガーデニングを始めて数カ月後に、初バラの‘クロード・モネ’をお迎えしています。実際に咲いた花を見て購入したい場合は初夏頃に、少しでも安く購入したいなら晩秋頃に流通する大苗を購入するのがオススメ。シーズンによって開花姿にかなり差があるので、事前にインスタなどで、購入したいバラの開花時の様子をチェックしておきましょう!

栽培のポイントは肥料。バラは草花に与える量の何倍もの肥料が必要で、特に鉢植えの場合は水やりのたびに肥料分が流出していくため、毎月与える必要があります。また、雨の当たらない場所で育てる場合は、ハダニが発生しやすいため、水やりの際に葉の裏側に葉水をかけて予防を。バラをきれいに育てるには、必要に応じて薬剤も散布して育てるとよいでしょう。」(愛知県・Bloom Calendarさん)


写真/アイスバーグさん

「バラにはたくさんの種類がありますが、ご紹介するのはミニバラで、その中でも一番のおすすめの‘グリーンアイス’。とにかく年中咲きます。色もグリーンから白に変化し、ミニバラでも存在感抜群で、どの花とも合います。剪定は花後に1/3くらいに刈り込みます。剪定後も繰り返し、年に4回は咲く印象です。普通のバラ同様に虫はつきますので、殺虫スプレーで月1回くらい予防し、肥料は剪定後に。冬は強剪定(注:短く切る剪定)して休ませています。小さいので普通のバラより簡単です。大きなバラを育てる前に、手入れに慣れるのにもおすすめです。」(東京都・アイスバーグさん)

ガーデンの花形といえば、やっぱりバラ。基本的に切り花のバラは香りが薄いため、バラの香りを味わえるのはガーデンローズを育てる人の特権です。‘クロード・モネ’ はピンクに淡いオレンジイエローの絞りが入る大輪花を咲かせ、香りも強い華やかな品種。ミニバラ‘グリーンアイス’は咲き進むにつれて緑に変化する爽やかな花で、こちらは微香の品種です。

(編集部より)

【バラの育て方】初心者さん必見!バラの基本的な育て方と種類・病気を解説

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2.雑草対策にもおすすめ! 日陰でも育つアジュガ


写真/bluemoon cottageさん

学名:Ajuga
シソ科
開花期:4~6月中旬
主な花色:青紫、ピンク
園芸分類:常緑多年草
草丈:10〜30cm
日照:日陰~半日陰

「園芸店で購入し、20年以上前から育てています。紫色やピンク色のお花が群生するシーンはとても綺麗なため、鉢植えより地植えがオススメ。地下茎でどんどん増えるので、雑草対策としても重宝しています。日向より半日陰のほうが、夏の葉焼けの被害が少ないです。」(愛知県・bluemoon cottageさん)

日当たりの悪い庭でも育ち、地面をはうように広がり雑草を抑制するグラウンドカバーとしても効果的なアジュガは、地植えの庭でぜひ育ててみたい花。春に咲く花も可愛らしいですが、トリカラーの葉を持つ‘バーガンディグロー’や紫を帯びた‘パープレア’など、葉色が豊富で常緑なので、カラーリーフとしても一年中楽しめます。

(編集部より)

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