自覚症状はまったくないものの、人間ドックの心電図結果に書かれた「洞性徐脈(どうせいじょみゃく)」と「QT延長」。 聞いたこともないこれらの言葉に不安を感じ、大学病院で再検査を受けた結果や、その後の人間ドックで受けたさらなる指摘についてお話しします。

人間ドックで診断された「QT延長」とは



今から3年前の人間ドックでのこと。普段なら、すんなり終わる心電図の検査にやたら時間がかかり、検査の担当者からも「普段苦しいとか症状はありますか?」と聞かれるなど、結果が来る前から不安を感じてしまいました。

このときの検査結果に書かれていたのが、「洞性徐脈」と「QT延長」の文字。どちらも聞いたことがない。でも他の器官の病気より、心臓はより死に直結している気がする。心電図の検査でこれまで何の異常もなかったのに、なぜこんなことになったのだろうと不安になりました。

医師によると、洞性徐脈とは不整脈の一種で脈拍や心拍数が少なくなることのようです。自覚症状がなければそう心配しなくても大丈夫だろうと言われました。検査結果を見ると46回や41回と、50回を切る脈拍数になっており、このことからそう診断されたのでしょう。一方、QT延長は心電図検査の波形でQ波とT波の間隔が延長することらしく、突然死の可能性が高いという不安な説明書きがありました。

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想像できる要因は



聞いたこともない病名に不安を感じながらも、仕事や家事に追われる毎日。そしてその年の7月、息苦しくなって、度々胸が痛くなるような症状に見舞われることが多くなったのです。

とはいえ、その原因は自分でも何となくわかっていました。1つ目は高齢な母のがん手術です。かなり以前からおかしいと思っていた母の病名は直腸がん。素人の私が見ても普通ではないと思う体調でしたが、母は大の病院嫌い。やっとのことで病院で検査をおこなったときには、案の定がんという診断となってしまい、その後の治療方法を決めるため、ほぼ毎週病院へ通うことに。

その一方で、会社では人間関係のトラブルが勃発。休みのたびに病院へ出向き、会社ではトラブルが続く毎日に、かなり負担を感じていました。次第に会社でそのトラブルの該当者に会うと、心臓が痛くなり苦しくなるという症状にさいなまれるようになったのです。