お料理などによく使われる「バジル」。どんなふうに育てて、料理にはどのように使うのか気になっている人も多いのではないでしょうか。バジルは、日本の高温多湿でも元気に育つハーブ。種まきから植えつけ、育て方のコツ、食べ方・使い方、効能など、初めての人でも楽しめるバジルの楽しみ方を、ガーデンセラピーを学べる教室「花音」代表の堀久恵さんにご紹介いただきます。

バジルってどんな植物?

バジルはインド、インドシナ半島、モルッカ諸島原産のハーブ。バジルという名は、ギリシャ語の「王様」という言葉(バシレウス)に由来するといわれる、シソ科の一年草です。

ヨーロッパにも広まり、イタリアでは「バジリコ」とも呼ばれます。バジルは料理のスパイスとして、薬草として、また観賞用としても重宝されるようになりました。

日本名は「めぼうき」。バジルのタネは水を含むと膨張するので、日本では昔、この作用を利用して、目のごみを取ったことからついたとされます。

バジルは、初心者にも育てやすいハーブです。特に高温多湿が得意なので、暑い日本の夏にもぐんぐん生長してくれる心強い植物です。

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バジルは健康にもいい!

バジルは飾りだと思っていませんか? いえいえ! 心身に役に立つ作用を持った立派なハーブなのですよ。

バジルは、心身及び中枢神経の強壮作用があり、体のさまざまな機能を高めてくれる働きがあります。また鎮静作用もあり、腹痛や吐き気・胃痙攣といった症状を鎮めてくれたり、イライラを鎮めて神経を落ち着かせる作用、不眠症や偏頭痛を改善する作用があるともいわれています。料理だけでなく、お茶として飲むのもおすすめで、食後に一杯飲むと消化を促進してくれますよ。生でも乾燥でもどちらでもOK。レモングラスなどとブレンドしてもおいしくいただけます。