若いころの私は、体も丈夫でショートスリーパーでした。夜勤の介護職をメインに、日中はインストラクターの仕事をするなど無謀な働き方を長く続けていました。毎日の食事は適当で、しかも喫煙者でお酒大好き。とにかく不摂生だったと思います。

そんな私の生活が変わったのは

36歳のときに妊娠したことで、これまでの生活は一変しました。自分をねぎらってこなかった積み重ねと、決して若くはない年齢での初産で、さらに双子。相次ぐトラブルと長い入院生活の果てに、予定より2カ月も早く出産をしました。

妊娠を機に禁煙に成功し、飲み始めると止まらなかったお酒も完全に断つことができたのですが……。双子育児の洗礼を受けた私の体は、これまで経験したことがないストレスでボロボロに。腰痛などの体の痛みに、胃痛や腹痛に頭痛……と、あちこちが痛みました。

(広告の後にも続きます)

私が倒れるわけにはいかないから

子どもたちが3歳になるころ、私はシングルマザーになっていました。出産後の心身は本当に疲れていましたが、子どもたちのことがかわいくて、つらさには鈍感になっていたのかもしれません。

体調に気になるところはいくつもあったのですが、それよりも「私が倒れるわけにはいかないから」という理由で人間ドックを受けることにしました。41歳で初めての人間ドック。胃カメラ、大腸がん、子宮がん、乳がん検診も追加しました。