田舎に嫁いだ私は、義母の言うことには黙って従っていましたが、それでは周りに迷惑をかけてしまうこともあるんだと思わされる出来事がありました。良い嫁になろうと頑張っていたのですが、できないことは無理しないほうがよいと気付かされたお話です。

お祭りや行事が多い田舎生活

夫の実家は昔から続く大きな農家。夫は長男なので結婚したら速やかに実家の跡を継ぎ、農業を手伝うように教えられて育ちました。田舎暮らしが始まり、すぐに子どもが生まれ、義父母は私たちの家庭を支援してくれたり、子育てを手伝ってくれ、恵まれているなとうれしく思っていました。

お祭りや地元の行事、集会や農業など、子育てで疲れていても毎回必ず参加して頑張っていた私。特に近所からの評判を気にする義母の期待に応えようと、他の用事があっても断って参加していました。

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病み上がりでのお祭り参加

秋のお祭りが迫っていたころ、子どもが水ぼうそうになりました。「お祭りの参加は無理かな……」と思っていましたが、お祭りの前日には体の水疱はほとんど消えました。もしかしてお祭りに参加できる可能性があるかもしれないと思い、念のため小児科を受診。すると、「もう2〜3日は家で安静にしていてください」と言われ、お祭りは諦めることに。

家に帰ってそのことを伝えると、とても残念がっていた義母。でも、「少し顔を出すくらいなら大丈夫よ!」と義母が言うので、「お祭りに行くのは難しいかなと思います」と伝えていました。ところが、義母は翌日子どもを無理やりお祭りに連れて行ってしまいました。義母と子どもがいないことに気付いて慌ててお祭りに向かうと、義母は上機嫌で近所の人たちに孫を自慢していました。