【最新版】在職老齢年金制度とは?働きながら年金をもらう時の注意点

在職老齢年金制度は、会社員として働きながら年金を受け取ることができる制度ですが、利用することで年金額が減ったり、支給停止になる可能性があります。この記事では、在職老齢年金制度の具体的な年金額を計算する方法や改正法の内容、年金が減額されないためのポイントをご紹介します。

在職老齢年金の支給額の早見表

在職老齢年金の支給額の早見表は以下のとおりです。

【参考】公益財団法人 生命保険文化センター「在職老齢年金について知りたい」詳しくはこちら

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在職老齢年金の支給額の計算方法

在職老齢年金による調整後の年金支給額の計算式は、以下のとおりです。

それぞれの場合の計算方法と具体的な例をみてみましょう。

基本月額と総報酬月額相当額の合計が48万円以下の場合

基本月額と総報酬月額相当額の合計が48万円以下の場合は、在職老齢年金による調整はなく、老齢年金は全額支給されます。

例えば、老齢厚生年金が月額10万円、給与が月額25万円、賞与が年間30万円の場合

基本月額:10万円
総報酬月額相当額:給与25万円+(賞与30万円÷12)=27.5万円

基本月額と総報酬月額相当額の合計が48万円以下のため、年金は全額支給されます。

基本月額と総報酬月額相当額の合計が48万円を超える場合

基本月額と総報酬月額相当額の合計額が48万円を超えた場合に、48万円を超えた額の2分の1が支給停止になります。

例えば、老齢厚生年金が月額14万円、給与が月額40万円、賞与が年間120万円の場合

基本月額:14万円
総報酬月額相当額:給与40万円+(賞与120万円÷12)=50万円

基本月額と総報酬月額相当額の合計が48万円を16万円超えるため、その2分の1の8万円が支給停止されます。

調整後の年金支給額:14万円ー(14万円+50万円ー48万円)×1/2=6万円

【参考】日本年金機構「働きながら年金を受給する方へ」詳しくはこちら