40代になると、そろそろ老後も気になりだす頃です。夫婦で受け取る将来の年金額がどれくらいで、老後資金がどれくらい必要なのか、話し合いも増えだす頃でしょう。
そこで、世帯年収700万円の40代夫婦を例に、将来年金をいくらもらえるのか、シミュレーションしてみます。
年金の支給額が人によって異なる理由
年金の支給額は人によって異なります。その理由は年金の計算式にあります。国民年金の場合は保険料を納めた期間によって額が決定されます(最大480月)。
また、厚生年金の場合は加入年数やその間の平均年収によって額が決定されます。そのため、現在の世帯年収が700万円だとしても、過去の年収や将来の年収によっては受け取る年金額に大きく差が付くこともあります。
今回、世帯年収700万円の夫婦の将来の年金額を計算するに当たっては、下記のような条件で試算していきます。
・夫婦ともに1978年9月1日生まれの45歳
・夫は20歳から国民年金に、23歳から厚生年金に加入して65歳まで就労
・妻は20歳から国民年金に、23歳から27歳まで平均年収280万円で厚生年金に、その後は扶養内で働き国民年金に加入している
・厚生労働省の公的年金シミュレーターを利用
・年金の受け取りは65歳から
・税や社会保険料については考慮しない
夫が年収600万円、妻は扶養内で年収100万円という世帯の場合
では、まずは下記の事例のように、現在の世帯年収が700万円という世帯でシミュレーションをしてみましょう。
・夫は65歳までの平均年収が600万円
・妻は扶養内で働き、今後も年収100万円
この場合、夫婦が受け取る年金の額は、年換算で夫が227万円、妻が87万円となり、合計で年間314万円の年金を受け取れる計算になります。月額換算では、26万円ほどの金額となります。
配信: ファイナンシャルフィールド