高速道路の料金所で「一般」から入る車をよく見かけます。ETCのほうが便利なのになぜ利用しないのでしょうか?

高速道路の料金所出入り口には「一般」と「ETC」の2種類があります。
 
一般的に「ETC」を使って走行するほうが、使わないよりもメリットが多いといわれています。
 
しかしすべてのドライバーがETCを利用するわけではありません。
 
「一般」出入り口から入るドライバーもそれなりに存在します。
 
ETCを利用するドライバーからすると、「なぜETCを使わないのだろう」と疑問に思うかもしれません。
 
本記事では、「ETC」と「一般」の出入り口を料金面で比較しつつ、「一般」を利用するドライバーが存在する理由について考察します。

高速道路の料金所は「一般」よりも「ETC」のほうがお得

高速道路では、「一般」の出入り口よりも「ETC」出入り口を使うほうがメリットが大きいといえます。

 

その主な理由は「ETCの料金制度がお得であること」です。

 

例えば、ETCには表1のような割引制度があります。

 

表1

割引制度 概要
平日朝夕割引 平日「朝:6時~9時」「夕:17時~20時」の時間帯での利用回数に応じ還元額(無料通行分)が付与される
休日割引 普通車、軽自動車など(二輪車)限定
土曜・日曜・祝日限定
地方部で30%割引になる
深夜割引 全車種適応
「毎日」0時~4時の利用で30%割引になる

※東日本高速道路株式会社NEXCO東日本 ドラぷら「ETC割引・各種割引」を基に筆者作成

 

表1以外の割引も多々あり、利用することで大幅に通行料金を節約可能です。

 

料金所で「一般」出入り口を利用する人は「5.4%」いる

料金面でメリットの大きいETCがあるのに、料金所の「一般」出入り口を利用するドライバーもいます。

 

国土交通省の集計によると、令和5年12月時点でのETC利用率は「94.6%」でした。

 

本集計結果を見ると、高速道路を使うほとんどの車がETCを利用していると考えられます。

 

しかし裏を返すと、「5.4%」のドライバーはETCを利用せず「一般」出入り口を使ったともいえるのです。

 

関連記事: