40代夫婦で”共働き”です。年収が合わせて「900万円」ですが、ほかの共働き世帯と比べて「低い」でしょうか?

厚生労働省によると、夫婦が共に働いて収入を得る共働き世帯は、1980年に統計を開始して以来増加傾向にあります。共働きは、世帯収入を増やすことができ、日常生活や子どもの教育などにお金をかけられるメリットがあります。
 
片働きと比較して収入が増え、世帯年収が900万円あったとしても、中には「生活に余裕はない」「思ったより貯蓄ができない」などと考える方もいるようです。
 
また、ほかの共働き世帯と比較して年収が多いのか少ないのか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、共働き世帯の平均収入について調べてみました。

夫婦40代共働きで年収900万円は少ない? それとも多い?

夫婦で共働きをすることで、手取り収入を増やせるメリットがあります。例えば所得税は累進課税なので、収入が多ければ税率が高くなります。そのため、1人で900万円以上を稼ぐよりは、共働きで稼ぐ方が税率をおさえて手取り額を増やせる可能性があります。

 

とはいえ、共働きで収入を増やしたとしても、思っているほど生活が楽にならないと感じている方もいるようです。では、夫婦40代共働きで年収900万円は少ないのでしょうか?

 

総務省の「家計調査」によると、世帯主が60歳未満の夫婦共働き世帯の1ヶ月の実収入は71万9113円です。これを年収に換算すると、862万9356円になります。夫婦それぞれの年収が合計900万円の場合は、平均よりも37万644円多く稼いでいることになります。

 

なお、夫のみが働いている片働き世帯の平均実収入は57万594円で、年収に換算すると684万7128円です。共働きで年収900万円の世帯は、片働き世帯の平均よりも年間で215万2872円の余裕が生まれることが分かります。

 

年収900万円でも余裕なし!? 支出の見直しをしてみよう

共働きで年収が900万円あっても、生活に余裕がないと感じている方もいるかもしれません。同調査によると、共働き世帯と片働き世帯の実支出は以下の通りです。

・共働き世帯:47万7948円(年間573万5376円)

・片働き世帯:41万8290円(年間501万9480円)

共働き世帯の方が支出は月間5万9658円、年間で71万5896円多くなりますが、収入の差と比較するとそれほど多いとはいえないでしょう。

 

共働きで年収900万円の場合は、共働き世帯の平均よりも多く稼いでいるため、もしも生活に余裕がないと感じている場合は、一度支出を見直してみるとよいかもしれません。

 

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