バス代の値上がりで、子どもの通学費用が「月2万円」にアップ! 節約のために「片道1時間」を自転車通学してもらうのはキツイでしょうか…?

春は卒業・入学のシーズンです。4月からお子さんが進学し、これまで徒歩通学だったのがバス・電車通学に変わるという家庭も多いのではないでしょうか。バス代・電車代は昨今の燃料費高騰などの影響もあり、値上げが相次いでいます。
 
今回はバス通学と自転車通学にかかる費用とメリット・デメリットを整理しながら、どちらを選んだほうが良いかを考えていきましょう。

バス通学、自転車通学のメリット・デメリットとは

まず、バス通学と自転車通学に関して金銭面以外のメリット・デメリットを整理します。快適性・通学時間・事故のリスク・その他の項目に分け、図表1のようにまとめました。

 

図表1

筆者作成

 

バス通学・自転車通学ともに一長一短ありますが、万が一、交通事故が発生した場合のリスクは、一般的に自転車通学のほうが大きくなることに注意が必要です。自転車通学を行う場合は交通ルールを十分に順守し、安全運転を心がけましょう。

 

バス通学と自転車通学にかかる費用を比較

ここでは、高校生活3年間にかかるバス通学費用と自転車通学費用をシミュレーションし、比較してみます。バス通学にかかる費用(定期代)は「月2万円」とします。これは千葉県の路線バスを参考にすると、片道500円、約10キロの区間にかかる価格に相当します。自転車であれば、約1時間程度かかる距離です。

 

自転車通学に関する費用に関しては、自転車専門店「サイクルベースあさひ」の料金表、「楽天損保」の自転車保険料金を参考にして算出します。

 

使用する自転車は、高校生の通学の用途で選ばれることも多い「フロレスタファミリー」という機種(本体価格1万5000円~3万円程度)を想定します。自転車のメンテナンスや修理の頻度・回数については、片道6~7km・40分程度の自転車通勤を10数年間続けている筆者の実体験をもとにしています。

 

バス通学:2万円×36ヶ月(3年間)=72万円

自転車通学:約10万8880円~約12万8880円(図表2を参照)

差額:約59万1120円~約61万1120円

 

図表2

筆者作成

 

図表2のモデルケースでは、自転車通学を選択した場合は、バス通学の場合よりも3年間で59万円以上が節約できるという結果になりました。このシミュレーションは通学のみに自転車を使用した場合ですので、通学以外の移動にも自転車を活用できれば、それ以上の節約効果が期待できます。

 

また、自転車での移動は適度な有酸素運動になり、健康面でのメリットがあることも見逃せません。

 

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