「シニア世代」のほうが仕事への熱意が高い!?「65歳以降」も働いている方の割合とは?

働く理由は人によってさまざまですが、仕事に対する熱意は世代によって傾向が分かれます。アンケートによると、シニア世代ほど熱意が高い傾向にあることが分かりました。
 
実際、収入だけでなく心身の充実を求めて働いているシニア世代の方は少なくありません。
 
今回は、仕事に対して高い熱意を抱いている世代や、熱意が高い理由などについてご紹介します。

仕事に対して熱意の高い世代は?

CCCMKホールディングス株式会社が2023年に行った「仕事に対する意識・行動のアンケート調査」によると、仕事への熱意を10点満点で表した場合に10点の割合が最も高い年代は男女ともに60代でした。60代で9点と10点を選んだ方の割合は、男性で合計22.4%、女性で17.9%です。

 

一方、0点を選んだ世代は男女ともに30代が最も多く、男性が7.2%、女性が7.1%でした。2番目に多い割合も20代と若い世代です。

 

結果より、「自分は仕事に対して熱意がある」と感じている世代は若い世代よりもシニア世代のほうが多い傾向にあることが分かります。

 

シニア世代ほど熱意が高い理由

株式会社パーソル総合研究所が2023年に実施した「シニアの就業実態・意識調査」によると、55~59歳で70歳以降も働き続けたいと考えている方は15.4%、60~64歳は17.2%、65~69歳は40.7%でした。シニア世代のなかでも年齢を重ねるほど、70歳を超えても働きたいと考えている方は増える傾向にあります。

 

さらに、71歳以降も働きたいと答えた方のなかで、働きたい理由として挙げられた回答のトップ5は以下の通りです。

1位:働くことで健康を維持したいから

2位:生活を維持するために収入が必要だから

3位:働かないと時間をもてあましてしまうから

4位:将来の年金生活が不安だから

5位:仕事を通してやりがいを得たいから

収入や将来のためにと答えている方も多くいましたが、時間を有効に使うためや、やりがいを理由にしている方も多くいることが分かります。つまり、シニア世代の方は収入だけでなく、精神面での充実も重要視しているため、仕事に対する熱意も高くなる傾向があると考えられるでしょう。

 

65歳以降も働いている方の割合

熱意の高い方が多くいることからも分かるように、シニア世代で働いている方は少なくありません。

 

総務省統計局が公表している「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、2023年で65歳以上の就業者数は914万人で、全体の25.2%でした。就業者数には休業している方も含まれていますが、およそ4分の1のシニア世代は何かしらの仕事に就いていることになります。

 

日本では、企業側に65歳までの雇用確保が義務付けられているほか、70歳までの雇用機会の確保に努めるよう定められているため、今後もシニア世代の方で働く方は増える可能性があるといえるでしょう。

 

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