「客単価5〜10倍」メーカーが明かすビジネス事情
ファンだけでなく作り手・売り手からもこれほど嫌われながら、なぜランダムの販売形式はなくならないのか。同社が個別のメーカーや販売企業に対して行った報告会では、収益性と在庫リスクに縛られた現実を映し出す、リアルな声が上がった。
【メーカー・販売企業の本音】
「客単価が相当上がり、選んで買える場合と比べて約5〜10倍ほどの差がある」
「突出して売れるため、どうしても頼ってしまう」
「キャラクター人気の差による在庫リスクを減らせることが大きく、やめられない」
「ロイヤリティ(権利元への対価)や描き下ろしイラストへの投資額を回収するためには、ランダムグッズを作らないと厳しい」
「受注生産は通常生産よりもロイヤリティが高く設定されているため、受注生産(への切り替え)は難しい」
「自社だけ自粛する意味がない。売れるうちは売る」
「価格を2倍にした程度ではランダム販売をやめられない」
「ランダムグッズに代わる売上の上げ方があれば取り組む」
販売側にとっては、人気の偏りによる在庫リスクを低減し、莫大な投資を回収するための「生命線」と化している実態がうかがえる。

