「キャラクターは平等に」権利元が抱えるジレンマ
一方で、作品の版権を管理し、グッズ化の許諾や監修を行う「権利元」の立場からは、世界観の維持とビジネスのバランスに苦悩する別の視点が見えてくる。
【権利元の本音】
「キャラクターは平等にグッズ化してほしい」
「人気キャラだけピックアップした販売企画を許諾することはない」
「商品が出るだけでありがたい作品も多い」
「ランダムグッズを規制することで、企業が撤退しても困る」
「メーカーの経済活動に介入しすぎるのも良くない」
「消費者にとって厳しすぎるランダムにはストップをかけている」
「ランダムグッズが好かれていないことは認識している。ランダムグッズを監督するのが自分たちの仕事だと思う」
権利元はキャラクターを平等に扱うことを求めるが、それがメーカー側の在庫リスクを生み、結果としてランダム販売を後押しするという構造的な連鎖もあるようだ。また、過度な規制がグッズビジネス自体の縮小を招きかねない、という懸念も根強いことがうかがえる。
今回の調査結果について、Hamaru Strategyは「特定の企業やコンテンツを糾弾するためのものではない」としたうえで、消費者とメーカー、権利元が視座を合わせ、現状を改善するための土台としてデータを活用してほしいと言及している。ファン、売り手、そして権利元の三者がそれぞれにジレンマを抱えるなか、健全なグッズビジネスのあり方が問われる。

