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18種類もチャーハンのある炒飯ガチ勢なガチ中華で、日本の町中華にはない異国風味の「黒チャーハン」を食す / 大磯「鴻運来」【ガチ中華チャーハン紀行:第1回】

18種類もチャーハンのある炒飯ガチ勢なガチ中華で、日本の町中華にはない異国風味の「黒チャーハン」を食す / 大磯「鴻運来」【ガチ中華チャーハン紀行:第1回】

その昔、2000年代初頭、半年間ほど中国の津々浦々を旅行していたとき、とても印象に残った会話がある。場所は中国の端っこのほう。そこで現地の人が私にこう聞いてきた。

「你是哪里人(ニーシー ナーリー レン)?」

意味は「お前はどこの人だ?」だ。少しだけ中国語がわかるようになってきた私は「日本人(リーベンレン)」と答えた。相手は「ふむ」みたいな顔をしていた。

【動画】実食時のショート動画。なんて幸せそうなんだ……

しかし、そのあと現地の人同士でも同じ言葉を使って会話しているのを耳にした。「你是哪里人?」。中国人同士でも「どこの人?」と聞き合っているのである。

つまりこれは国籍を問うているのではなく、「広大な中国の、どこの地域出身なのか」を尋ねているのだ。聞かれた方は、自分の地名を答えていた。日本で言うなら「日本のどこ?」「東京です」みたいな感じか。

ひと口に「中華」と言っても、様々な中華がある。

ひと口に「ガチ中華」と言っても、様々なガチ中華がある。

そして中華の世界には、様々なチャーハンがある。

地方ごとのチャーハンがあり、人の数だけチャーハンがある。

いや、人類の数以上にチャーハンはあるのだ。

・ふと誕生した新連載

先日、神奈川県の大磯に行った際に立ち寄った中華料理屋がある。その名も、「台湾料理 鴻運来(こううんらい)」。

なぜこの店に行ったのかというと、連載「チェーンのチャーハン行脚」のためだ。

少し調べたところによると、「台湾料理 鴻運来」もチェーン店らしいので訪れたわけだが……急遽、企画を変更することにした。新連載の名は……

『ガチ中華チャーハン紀行』。

ガチ系の中華料理店へ行き、チャーハンを食べる。そして、広い広い中華の国の「どこの系統の味なのか」を味わう。日本にいながら中華の隅々まで旅をする。それが、この連載の目的である。

なぜ企画変更になったのか。理由はシンプルで切実だ。

最初はチェーン店だと思って入店したが、後から詳しく調べてみると、どうもそこまでのチェーンではないようなのだ。

少なくとも平塚店は同系列らしいが、日本各地にある「鴻運来」が同一チェーンかどうかは怪しい。というのも「鴻運来」という名前自体が、非常にめでたい名前らしく、よくある店名らしいからだ。

・ここはチャーハン専門店?

前置きはこのへんにして、さっそく入店。カウンターに通されると、店内はちょっとした台湾感。聞こえてくるのは中国語。これぞまさしくガチ中華。

目の前には少しゴージャスなメニュー。それを手に取ると、奥から「おすすめ炒飯」と書かれたパウチの紙が出てきた!

一番上には「ルーロー飯」。……それはチャーハンではない。しかしその下には、なんと4種類のチャーハンが並ぶ。

黒ニンニク炒飯 800円
黒炒飯 780円
XO炒飯 880円
レタス黒炒飯 980円

なかなかすごい。どうやらこの店、チャーハンに自信があるらしい。

しかし驚くべきはここからである。さきほどの重厚なメニューを開き、チャーハンのページを見ると……なんと、まだチャーハンがある!

フカヒレ炒飯 1080円
海鮮炒飯 980円
カニ炒飯 800円
台湾炒飯 800円
炒飯 780円
ニンニク炒飯 800円
レタス炒飯 800円
高菜炒飯 800円
鮭炒飯 800円
豚バラ炒飯 880円
カレー炒飯 800円
エビ炒飯 800円
天津炒飯 880円
キムチ炒飯 800円

……多い。多すぎる。すべて合わせると、18種類という、とんでもない数になる。

「チャーハンに自信あり」どころか「チャーハン専門店なのでは?」と疑いたくなるほどのチャーハン選手層の厚さ。最初からチャーハン目的で来店したが、こうなると、もうチャーハンを食べるしかない。

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