「ひとりでいられる安心」を社会の中に――これからの居場所づくり
セミナーに参加した人たちからは、「非交流型」という居場所の考え方について新しい気づきを得たという声も寄せられていました。誰かと関わることが前提になっている社会の中で、ひとりでいられる安心を大切にする場所があることは、多くの若者にとって意味のある選択肢になるのかもしれません。
思春期の頃は、人との関係の中で悩んだり迷ったりすることも多い時期です。友達との距離感に戸惑ったり、周囲の期待に応えようとして疲れてしまったりすることもあるでしょう。そんなとき、無理に誰かと話さなくてもよく、ただ静かに過ごせる場所があるだけで心が少し軽くなる人もいるのではないでしょうか。
今回のセミナーで示された調査結果や議論は、これまでの居場所づくりのイメージを少し広げてくれるものだったように感じます。「交流すること」だけが居場所の形ではなく、「安心してひとりでいられること」もまた、大切な要素のひとつなのかもしれません。
思春期世代の声に耳を傾けながら、社会全体で居場所のあり方を考えていくこと。そうした取り組みが、これからの若者支援の新しい一歩につながっていくのではないでしょうか。
認定NPO法人3keys(スリーキーズ) 概要

認定NPO法人3keysは、すべての子どもたちが家庭環境や社会状況に左右されることなく、安心して暮らしていける社会を目指して活動している団体です。
2011年から関東を拠点に、児童養護施設で暮らす子どもたちへの学習支援や、10代向けの情報サイト「Mex(ミークス)」の運営、思春期世代の居場所づくりに関する取り組みなどを行っています。
公式サイト:https://3keys.jp/
