どのようなゲームがあったのか?
それでは、『I/Oカセット・ライブラリ』にはどのようなゲームがあったのか見ていきましょう。
『I/O』誌の「カセット・サービス」では、サービスが開始された1980年4月号以外には、通し番号のようなものが存在しませんでした。しかし、1981年3月号より全ての製品に「商品番号」が付与されました。以下、代表的なゲームソフトをこの商品番号順に並べてみました。
002:『与作ゲーム』(TRS-80用・1979年12月号掲載)
1979年のアーケードゲームであり、当時複数のメーカーが題材とした『与作』が元と思われます。同名の類似タイトルが複数あるため、明確な再現元作品は特定できない状況です。
004:『平安京エイリアン』(TK-80BS用・1980年2月号掲載)
こちらはアーケード版『平安京エイリアン』(電気音響・TSG、1980年)を再現したものではなく、未発表であるオリジナルApple II版からの移植です。そのため、アーケード版では2ボタン化するため廃止となった「べっこう飴」ボタン(エイリアン接触時に使用)があり、また残機制ではないといった違いがあります。なお、TK-80BS以外の移植(PC-8001やMZ-80K、MZ-80B等)では、アーケード版のルールに準拠していました。
018:『地底最大の作戦』(MZ-80K用・1980年7月号掲載)
これはオリジナルゲームとなっており、多数の機種に移植されました。
030:『マリン・エイリアン』(PC-8001用・1980年8月号掲載)
アーケードゲーム『トマホーク777』(データイースト、1980年)を再現していると思われます。リストでは「ギャラクシアンの海中版」との紹介文があります。
038:『ギャラクシアン』(PC-8001用・1980年9月掲載)
アーケードゲーム『ギャラクシアン』(ナムコ、1979年)を再現していると思われます。後に『ギャラクシーフライ』へ名称変更されました。
050:『エイリアンフォール』(PC-8001用・1980年11月掲載)
アーケードゲーム『カミカゼ』(レジャック・コナミ工業、1980年)を再現していると思われます。
068:『パックマン(迷路作成プログラム付き)』(ベーシックマスターLEVEL2用・1981年1月掲載)
アーケードゲーム『パックマン』(ナムコ、1980年)を再現していると思われます。迷路を編集できるエディタが付いていました。後に『パックンボーイ』へ名称変更されました。
128:『スペースインベーダー』(MZ-80K用・I/O別冊『マイコンゲームの本 1』掲載)
アーケードゲーム『スペースインベーダー』(タイトー、1978年)を再現していると思われます。後に『SPACE SHOOTER』へ名称変更されました。
170:『エイリアンパート2』(PC-8001用・1981年5月掲載)
アーケードゲーム『スペースパニック』(ユニバーサル、1980年)を再現していると思われます。
227:『スペース・マウス』(PC-8001用・1981年10月掲載)
これはオリジナルゲームとなっています。後に作者が制作に参加していた『ジーザス』(エニックス、1987年4月、PC-8801mkIISR用)にミニゲームとして収録されていました。
278:『スクランブル』(PC-8001用・1982年1月掲載)
アーケードゲーム『スクランブル』(レジャック・セガ・コナミ工業、1981年)を再現していると思われます。後に『ATTACKER』へ名称変更されました。
『I/Oカセット・ライブラリ』の全体像
このようにゲーム保存協会では、2019年度の文化庁のメディア芸術アーカイブ推進支援事業にて『I/O』誌掲載の情報を分析し、通販ソフト一覧を作成、公開しています(「2019年度・通販ソフト一覧」(リンク)を参照)。
この内容は、1979年12月号から1983年8月号までの『I/O』誌とその増刊、別冊に掲載された通信販売リスト情報を整理したもので、734タイトル(商品番号848まで)となります。また後期の実際の商品には商品番号の前に機種を表す情報の記載もありました(例「MZB-232」「PC80-115」等)。

