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【ひと駅の旅】土手にたたずむ100年の駅舎、『金八先生』を育んだ東武伊勢崎線「堀切駅」を歩く

【ひと駅の旅】土手にたたずむ100年の駅舎、『金八先生』を育んだ東武伊勢崎線「堀切駅」を歩く

・金八先生の街

金八先生といえば荒川土手のオープニングが有名だ。その場所に行って歩いてみたいと思い、駅を離れて土手の方へと向かうことにした。この辺りは荒川をまたぐ幹線道路や鉄道が走っているので高架だらけ。階段も長く徒歩での移動は意外と大変。

高架下に公園があった。塗り替えられてキレイなっているけど、昭和の雰囲気が漂う。

東武伊勢崎線と京成本線が交差しており、電車が通る度に轟音が鳴り響く。

この近くに金八先生との縁の深い「日の出屋」という食堂があるらしい。行きたいけど、営業時間(11時半)前なので、先に土手を目指すとしよう。北上して川に向かおうとしたら、トンデモなく低い高架に差し掛かった。いや、「高架」というよりもアンダーパスだな。

桁下1.7メートルって私でもギリギリ。180センチの人ならかがんで歩かないと頭ぶつけちゃうよ。

ひ~! 怖い。自称170センチだけど、実際は168センチだから割と余裕があって、安心したような、残念なような……。

くぐった先を迂回しつつ線路沿いに行くと、牛田駅にたどり着く。いまはとにかく土手に向かおう。

ああ、この通りは桜がキレイだ。少し見ごろを過ぎたけど、それでも桜がトンネルを成している。

桜のトンネルといえば、SIONって大好きなアーティストに『桜のトンネル』という曲があって、その歌詞が素晴らしいんだ。

「一番優しくなれる人の そばにいるのが

一番寒く吹かれた夜も 強くなれるぜ たぶんきっと」(SION『桜のトンネル』)

なんだかこの景色と今日の天気も相まって、あたたかい気持ちになるなあ。春の陽気が気持ちを緩めてくれる。

・金八になりたい

ようやく土手に上がって来れた。地図で見ると近いけど、土手って場所によってすごく高かったりするから、なかなかたどり着けないよね。空が高くて気持ちがいいなあ。青天ではないけど、気分がイイ! テンション上がる!

堀切駅の方を振り返ってみる。実は本来あった堀切駅の場所は、今の荒川の真ん中あたりだったそうだ。それが放水路が通ることになって、今の場所に移転。それがもう100年も前のこと。その当時の人々の苦労がしのばれる。

そしてその尽力のおかげで東京・下町から水害がなくなった。改めてその偉大な工事に感謝したい。

さて、金八スポットはどこかなあ。この景色に見覚えあり! だって結構見てたからねえ、世代的にはド真ん中だし。第2シーズンの「腐ったミカンの方程式」とかよく覚えてるよ。

ところでこの土手、結構長いなあ。もしかして牛田駅からずいぶん遠ざかってないか? ひと駅の旅なのに、余裕でひと駅の距離を超えていると思うんだが……。

まあ、いいか。こうなったら、しっかり金八再現しよう。

私の記憶では、金八先生が歩く後ろに東武伊勢崎線の白い橋梁が写り込んでいたはずだけどなあ。ということはつまり、私は画面の左側を歩いて、右側に橋梁が見えてる構図だったはず。

ちょっと私が真ん中過ぎたな。もう少し左を歩こう。

なんか角度がもう少し違うな。もっと左か?

もっと橋が近くに見えてたはずだから、もっと橋に近づこう。

何回やり直してんだよ! もう疲れた、今日めっちゃ暑いし。これでラストにしよう。

これだ! この構図じゃないか!!

はい、さんね~ん、ビーグミ―!!

英八先生~~~!

胴上げしてくれる生徒は1人もいないけど、満足です。

ところで、ここまで気づいたんだけど、この先は行き止まりだったのか!

ということは、金八先生はどこから登校してたんだろうか? ふと見ると、橋梁の下は道が続いているから、この道の向こうから学校に来ていたのか?

それともこの道は下から折り返しているので、下から折り返して土手に上がっていたのか?

詳しくはわからないけど、それでも聖地のひとつに足を運べて何よりだ。

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