『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』が上映中。本作の公開3日間の興行収入は1億2200万円で初登場5位。2週目では7位となり、10日間の興行収入は3億円を超えた程度。3週目からは『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』が公開される影響もあり、最終の興行収入はおそらく4〜5億円くらいに落ち着いていくとみられる。
それでも、テレビアニメが展開していない、独立した劇場アニメとしてはそれなりの数字ではある。だが、2020年末公開の前作『えんとつ町のプペル』が総興行収入27億円の大ヒットとなったことを鑑みれば、苦戦していると言っていい。
ライター:ヒナタカ
アニメとインディーゲームが好きで映画ならなんでも観る雑食系ライター。「All About ニュース」「マグミクス」「NiEW」のほか、新たに「ダ・ヴィンチWeb」でも連載を開始。オールタイムベスト映画は『アイの歌声を聴かせて』
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レビューサイトの「工作」は逆効果なのかもしれない
なお、レビューサイトでは「『約束の時計台』にしか投稿のないユーザー」による満点評価が大量に投下されており、4月上旬現在「映画.com」での満点の割合は74%におよび、平均スコアは4.3点となっている。つまりは「工作」の疑いが濃厚であり、むしろ信用を大きく落としてしまっているため、口コミで大きく巻き返すことはできないだろう。中には忖度なしに作品を褒めている意見もあるはずなのに、もったいない。
前作でも、同様にレビューサイトでの工作があった上に、脚本・製作総指揮・原作を務めた西野亮廣のオンラインサロンのメンバーが「シナリオ台本&前売りチケットを3000円で購入し、他者にそれを上回る値段で売れば、そのぶんの利益を得られる」と投稿したnoteも話題になっていた。
それでも前作はファンの熱狂が一般客を巻き込んだためにヒットとなったのだろうが、続編となる今回はそうした「作品の外」にある事情を「なんだかイヤだ」と拒絶反応を持った、いや「目が覚めた」人が多いからこそ、成績が落ち込んだのではないだろうか。とてもいいことだ。

