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アドビのフォントデザイナーは一子相伝!? 三代目が作った『ネオクロ』に注目

意外と存在しなかったアドビの日本語極太フォント

さて、フォントの日に発表された『ネオクロ』は、吉田さんがリードして作った最初のフォントである。ちなみに、アドビのフォントの日のプレゼンのタイトル画像は、毎年吉田さんがデザインしてたのだそうだ。

最近のトレンドとして、メッセージを強く伝える『極太フォント』が使われる傾向にある。特に、商品パッケージや、看板、広告などにその傾向が強い。

しかし、アドビの自社フォントで一番太いフォントは『源ノ角ゴシック』。他社のフォントに比べると、さほど太くない。

ネオクロ、ゴシックなの? 明朝なの?

しかし、InDesignやIllustratorなどデザインにおけるプラットフォームも構築しているアドビが作るからには、他のフォントメーカーにはできない技術的チャレンジに取り組む必要がある。また、デザインとしても新味が必要だ。

ゴシックの押し出しの強いフォントは数多くあるが、太くてチャーミングなフォントとなるとなかなかない。

横線や縦線の断面がやわらかく、かつ複雑な漢字を作ることができる基本デザインが必要になる。横線も太らせるのだが、途中を膨らませると横線が増えた時に見にくくなる。そこで、線は太らせず、角だけ丸くした。横線の多い漢字の場合は、線の太さにバリエーションを付けてやりくりすることで、フォントとしての統一感を保ちつつ見やすさを確保した。

フォントデザイナーは、ノートにいろいろなフォントを描いてみたり、街にフォントを拾いに行ったりするそうだ。

こちらは吉田さんが作ったおみくじ。さまざまな『吉』が出るようになっていて、それぞれ独自の書体で描かれているのが面白い。

吉田さんが、川越の街角で見かけた書体。

左側はゴシックで描かれているが、右側はあとから工事した部分をシロウトの方が塗り直したのだろうか、右上の『又』の部分だけが明朝になっている。こうした文字にヒントを得て、縦横の線は等幅だが、ハライや点に極端な強弱のあるフォント『ネオクロ』が生まれた。

点を三角にしたり、ハライやハネをどうするかなど、数多くのフォントをデザインするための基本ルールは吉田さんが試行錯誤しながら作った。

配信元: Dig-it

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