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春の立山、ザラメの誘惑。新幹線とバスで繋ぐ標高3,000mの稜線

2日目:大山——コーラと天気

翌朝も快晴。前日の天気予報では午後から崩れるとのことだったので、午前中に勝負をかけた。雷鳥荘から沢に滑り込み、大山に向けてハイクアップ。前日以上に気温が高くほぼ無風。容赦ない日射の下でのハイクは前日より過酷で、途中で熱中症気味になるメンバーも出た。春の立山では、塩分多めの補給食が必需品だと痛感。

そんななかで筆者を救ったのがコーラだった。ザックに忍ばせてきたペットボトルを開けると、プシュッという小気味良い音とともに黒い液体が喉を駆け抜けていく。炭酸と糖分が、日射にやられた体を一気に立て直してくれた。みるみるうちに頭がはっきりしてくる。山での補給食はいろいろ試してきたが、このシチュエーションでのコーラの効き目は格別だ。春BCには一本忍ばせておくと最高のおいしさが体験できるのでオススメだ。

この日の雪面は柔らかいザラメと硬いバーンが混在するコンディション。難しいながらも滑り甲斐のある雪だった。大山の稜線に出たところで厚い雲がこちらへ向かってくるのが見えたので、ガスに巻かれる前に早めに下山。ところが、その雲は結局近づいてこなかった。終日快晴の山を見て、「アルパインの天気は難しい」とガイドが苦笑いした。

快晴の稜線にて  Photo: GRANIX mountain guide

これから来る滑り手へ

春の立山バックカントリーは、車がなくても来られる。電車とバスを乗り継ぐ行程そのものが旅の一部で、大町の角打ちも扇沢の乗り継ぎも、室堂の白い世界も、すべてひと続きの体験だ。

ひとつだけお伝えするとすれば、天気のタイミングが許すなら、初日の行動は軽めにして高度順応の時間を取るのが賢明だ。余裕のある日程と、塩分補給と、できればコーラをひとつ。

今シーズンは融雪が早いので、思い立ったらすぐに動くのが正解だ。それだけ準備しておけば、春の立山はきっと最高の時間をくれる。公共交通でここまで来られる春の山岳BCフィールドは、そう多くない。

INFO

  • アクセス: 北陸新幹線(東京〜長野)→ アルピコ交通(長野〜信濃大町)→ 路線バス(信濃大町〜扇沢)→ アルペンルート各交通機関
  • 前泊:大町市内(信濃大町駅周辺)
  • 扇沢:チケットはWeb事前購入推奨 / ロッカーは滞在期間中利用可
  • 雷鳥荘:温泉・乾燥室完備。旅館スタイルの快適な拠点
  • 補給:塩分補給食必須。コーラなど糖分+炭酸も◎

公式サイト: https://www.alpen-route.com/ |https://www.raichoso.com/
Special Thanks:GRANIX mountain guide https://granix-mg.com/

配信元: STEEP

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