【8位】 ドウデュース(2022年)
レースレコードと武豊6勝目の衝撃
競走成績:22戦9勝 主なG1:朝日杯・日本ダービー・有馬記念・ジャパンC 父:ハーツクライ 騎手:武豊
2022年のダービーは勝ちタイム2分21秒9のダービーレコード。上がり3ハロンは後に歴代最速レベルと称された末脚。皐月賞で1番人気2着と3着に終わっていたドウデュースが、東京2400メートルに舞台を移した途端に本領を発揮した。
鞍上の武豊は「ゴーサインに対する反応も最高だった」と振り返り、前人未到のダービー6勝という金字塔を打ち立てた。2着イクイノックスをクビ差退け、後に有馬記念・ジャパンカップも制してG1通算6勝まで積み上げた充実の実績。ダービーのレコードという客観的事実は、どんな主観的評価より雄弁だ。
【7位】 ミホノブルボン(1992年)
「坂路の申し子」が見せた科学的強さ
競走成績:8戦7勝 主なG1:朝日杯・皐月賞・日本ダービー 父:マグニテュード 騎手:小谷内秀夫
血統的な素質よりも徹底したトレーニングで強くなった馬として、競馬史上最も有名な1頭がミホノブルボンだろう。父マグニテュードはさほど実績のない種牡馬。それにもかかわらず無敗でダービーまで制したのは、戸山為夫調教師が坂路を徹底活用した科学的調教の賜物だった。
1992年のダービーは逃げ切りという形での勝利。瞬発力よりスタミナと持久力で勝ちに行くスタイルは現代競馬でも通用するかどうか議論が分かれるが、7戦連続逃げ切り勝ちという完成度の高さはその時代の競馬を超えていた。
菊花賞でライスシャワーに敗れ3200メートルの壁に散ったが、ダービー馬としての輝きは本物だ。戸山師は後に癌で逝去。「鍛えて最強馬を作る」という哲学の具現化がミホノブルボンだった。
