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アウトバーンを190km/hで走って、Cardoのサウンドヘルメット『Beyond』を体験!

100km/hの速度域でも疲れが減る快適さ

小さなジャンクションを経てB20に入る。料金所はないから、どこから高速道路なのか分からない感じだ。 しかし制限速度は100km/h。周りの車もそのぐらいの速度で流れているので、それに合わせて走る。

この写真は、後ほど空港に向うクルマの中から撮った風景だが、だいたいこんな丘陵地帯と畑が続く光景。B20は速度域も道幅も日本の高速道路に近い雰囲気だ。

ANCの効果もだいたい同じ感じ。ただ、等速で走っていると、音楽は断然聞きやすいし、何より疲れが少ないように思えた。試乗時間は限られていたので、本当に長時間乗った時にどのぐらい疲れを低減してくれるのかは分からないが、たしかに長時間爆音に晒されているのは、バイクのツーリングの疲労の大きな原因なのかもしれない。

完全に静かになってしまうというわけではないが、疲れの原因になるような風がバタつく音は確実に減っている。

アウトバーンを約190km/hで走っても、ノイズ低減効果を感じる

ジャンクションを回って(右側通行なので、どちらに曲ればいいのか、微妙にややこしい)、A3(アウトバーン)に入る。

アウトバーンといえども、最近は速度無制限の区間は減ってきているのだが、幸いにもこの区間は、速度無制限。ANC機構付きのヘルメットをテストするのにちょうどいい。

ランプウェイからフル加速。しかし、交通量が多くてトップスピードには到達しない。

この写真も、帰路空港に送ってもらう時に撮ったものだが、だいたいこんな感じの道。速度無制限といっても、このあたりは特に広いわけではない。

前方が空いたら、何度かフル加速してみたが、残念ながら日中は他のクルマ、特にトラックが多く、F900GSのパワーでは190km/hがせいぜいだった。

とはいえ、カウルがなく、起きた姿勢で乗るF900GSの風切り音は相当なものだ。ANCをオフにしていると、「ボーッ」とも、「ゴーッ」とも、「バタバタ」ともつかない、それらが混じり合った爆音が耳元でする。これまであまり気にしていなかったが、たしかにこれは耳にダメージがありそうだ。

ヘルメット側面のボタンで、ANCをオンにすると、風の爆音が聞えなくなるわけではないが、不快な感じは減る。これは長距離の高速ツーリングなら疲労低減の役に立つだろう。

先ほど、一般的なヘルメットより重くて疲れるかもしれないと書いたが、騒音が減ることで逆に疲労が低減される可能性もある。疲労、ストレスが減ると、周囲の状況に注意する能力は高まるだろうから、結果として安全性は高まるかもしれない。

筆者は、軽量で、かつ可能な限り卵形に近いアライヘルメットを愛用している。これは、その方が転倒時に路面などにひっかかる可能性が低く、かつエッジになる部分が少ない方が衝撃に強い……というアライヘルメットのポリシーを信頼しているからだ。

しかし、一方で、騒音による疲労が少なく、通信によるコミュニケーションが取れて、後頭部がテールランプとして光り、さらに万一の事故の時に自動通報される仕組みがあるというヘルメットの方が安全性が高いという考え方もあるだろう。

事故に関しては起こってみなければ分からないし、なかなか得られないタイプのデータなので、ポリシーの問題になるが、『ストレスを減らした方が安全』という可能性もある。

190km/hでも音楽は聞けるし、おそらく通話も可能だろう(いくらなんでももうちょっと速度を下げた方が会話はしやすいと思うが)。会話しながらツーリングを楽しみたい人にとっては、非常に大きな選択肢になりそうだ。

配信元: Dig-it

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