2025年からスタートした、学生アスリートの素顔を届ける連載「放課後アスリート」。第8回は、甲南大学女子陸上競技部所属の藏重みう(くらしげ みう)さんを訪ねました。
今春のシーズンインから力強い走りを見せ、学生ラストイヤーを最高の形でスタートさせた藏重さん。トラックで見せる100mスプリンターとしての凛とした表情と、練習の合間にアニメやパンに夢中になる等身大の大学生としての日常。2026年に地元・愛知で開催されるアジア大会という大きな目標を追い風に、さらなる高みへと加速を続ける彼女の素顔に迫ります。
( Index )
- 「人より得意」と言えるものが、自分を支えてくれた
- 挫折を糧に新天地・愛知へ。「不完全燃焼」が扉を開いた
- 「柔軟さ」を武器に心を整え、大好きな世界観をモチベーションに変える
- 支えてくれた全ての人への恩返しを。学生ラストイヤー、その先の夢に向かって
藏重みう(くらしげ みう)
2004年4月19日生まれ、甲南大学文学部、女子陸上競技部所属。主な種目は100m。2022年のインターハイ女子100mで優勝し、2023年の日本インカレでも女子100mを制した。幼少期はピアノやチェロを習っていたという意外な一面も。
「人より得意」と言えるものが、自分を支えてくれた
陸上を始めたきっかけを教えてください。
小学5年生の時、当時住んでいた山口県光市の記録会に、学校代表として選ばれたのが始まりです。そこで運よく1位になれて、「走ることって楽しいな」と思いました。
当時から運動は得意だったのですか?
自然豊かなところだったので、朝から晩まで外で遊んでいるような活発な子でした。ただ、周りには勉強がすごく優秀な子が多くて、自分には何ができるのかと劣等感を感じていた時期もあったんです。そんな中で、唯一自分が「人より得意だ」と自信を持てたのが陸上でした。疾走感そのものも魅力ですが、走ることで評価してもらえることが、自分の支えになっていました。

