4位 ラ・トリプレッタ
ピザはピザでも、ピザで注目すべきポイントといえば何を思い浮かべるだろうか。チーズ、オイル、ソース、いろいろな構成によって仕上げられているピザではあるが、「ラ・トリプレッタ」のビザは生地がすこぶるウマい。生地が主役といっても過言ではない仕上がり。薫り高い生地にしみ込んだチーズと具材の旨味エキス、至高すぎる。そう、ここのピザ生地は、食材のおいしさをグンと高めるのだ。
黒板メニューに「牛肉のタリアータ」があったなら、いくらピザの名店でピザを楽しみにして来たといえど、それを注文せざるを得ない。表面を艶やかに包み込んでいる肉汁は、赤身が膨大な旨味を含んでいることを意味する。
タリアータは焼いた牛肉を薄切りにした料理で、ステーキと同様に焼き加減が重要。ガツッと表面を焼きつつも、グラデーションを描くように内部までジワジワと熱を浸透。「表面だけカリッ」というアンバランスすぎるタリアータにならず、旨味の濃淡が楽しめる仕上がりとなっている。
そもそも赤身の肉質が素晴らしく、そのまま食べても美味しい。肉汁が豊富かつソフトな食感で、柔らかいだけでなく、赤身としての食感もしっかり感じられるのだから素晴らしい。絶品ピザを食べる前に、こんなにも美味しい肉を食べていいの? そう思うかもしれないが、このあとすぐ、肉にも負けない美味しいピザが待っている。
ナポリピッツァの名店なのだから、誰もがピザに期待して来店する。しかしながらここ、ピザと同等にアラカルトも人気で、それもまた、メインディッシュになりえるレベルなのだ。最高のピザと、最高の一品料理の融合に刮目してほしい。
「ラ・トリプレッタ」(東京都品川区小山3-13-12)
5位 ベントエマーレ
住宅地にポツンとある本格的なナポリピッツァの名店「ピッツェリア ベントエマーレ」(東京都品川区西五反田5-26-10)。店内は非常に狭いものの、だからこそ嬉しいこともある。小さな面積に大きなピザ窯があるので、その熱気と焼ける薫りをじっくりと感じることができるのだ。
ここのピザは他店の最大サイズのピザよりひとまわりほど小さいが、そのおかげで小さい面積に盛られた十分すぎるチーズと具の美味しさを深く楽しむことができる。必然的に一人が食べるワンカットも小さくなるので、複数のテイストのピザをたくさん食べられる利点もある。
そもそもここのピザ、いくつでも食べられるほど美味。なにより生地の質が良いため、モチモチ感と旨味(生地本来の甘味)がたまらなくクセになる。正直なところ、生地だけでもずっと食べ続けたい魅惑の魅力がそこにある。
ピッツェリアらしく、前菜の種類も豊富。盛り合わせを注文して、ピザの前にイタリアの味を堪能することを強く推奨する。できればシャンパンや白ワインと一緒にいただきたい。
「ベントエマーレ」(東京都品川区西五反田5-26-10)
