「みんなの銀行らしさ」を宿す、デザインの哲学
「最短・最安・使いやすい」という機能的な価値。しかし、二人が語る『みんなの銀行 法人口座』の真価は、それだけではありません。
小柳さん:
「私たちの揺るぎないこだわり、それがデザインの思想です。みんなの銀行には、UI/UXを専門とするデザイナーやエンジニアが内製で多数在籍しています。
サービスの導線一つひとつを、彼らがデザインの視点から『どうすればお客さまが迷わないか、心地よく使えるか』を徹底的に考え抜いています。これは、外部のパッケージシステムを導入している多くの銀行には真似のできない、私たちのカルチャーであり、強みです。」
では、その思想は具体的にどのようなデザインとして形になったのでしょうか。小柳さんが、本サービスのUI/UXデザインを主担当した、デザイン部プロダクトデザイングループの若林慶一さん・竹之下りえさんに代わって、その3つのこだわりを解説してくれました。
小柳さん:
「デザイナーが特にこだわった点として、まず挙げていたのがまず『導線(操作の分かりやすさ)』です。法人口座では、申し込みや取引の承認といったフローが発生しますが、お客さまが『今、どの手続き段階にいるのか』を直感的に理解できるよう、ステータス表示を工夫しています。『申請中』『承認待ち』といった状態が一目でわかることで、不安なく手続きを進められます。
次に『ライティング』。万が一エラーが起きた際も、ただ『エラーです』と表示するのではなく、『何が原因で、どうすれば解決できるのか』を、専門用語を避けた分かりやすい言葉で伝えます。
そして最後に『見た目』。すでに個人向けのアプリをご利用いただいている方も多いため、その世界観を壊さないよう、白と黒を基調とした、極めてシンプルな画面デザインを追求した、と。法人サービスだからといって、急に複雑な画面になっては意味がありませんから。
この3つの徹底が、ストレスのない体験を生み出すと信じています。」
このデザイン哲学は、「何をやるか」だけでなく「あえて実装しない」という選択にも表れています。今回のDay1リリースでは、あえて機能をミニマムに絞りました。
小柳さん:
「例えば、全額保護される代わりに無利息となる『決済性預金』への対応や、代表者以外の方が申し込む際のフローなど、従来の銀行にある機能を、今回はあえて『やらない』と決めました。なぜなら、それらを追加することで手続きが複雑になり、郵送など紙のやり取りが発生してしまう可能性があったからです。
まずは、最もシンプルで、最も速い体験を届けること。それが私たちの最優先事項でした。」
これはまだ、始まりにすぎない。Day2、そしてその先へ
多くのこだわりが詰まった『みんなの銀行 法人口座』ですが、宮川さんは「これは、壮大な計画のまだスタート地点にすぎない」と未来を見据えます。
宮川さん:
「今回のDay1リリースは、いわば“序章”です。私たちは、この先にあるDay2、Day3で、さらなる進化を計画しています。
例えば、今は法人のみが対象ですが、近い将来、個人事業主の方々にもサービスを拡大していく予定です。
さらに、今後もお客さまの声を直接聞きながら、請求書の管理や資金繰りの支援など、スモールビジネスを営む事業者のお金の悩みを解決する機能を検討・取捨選択し、スピーディーに追加していきます。」
そのビジョンは、単なる銀行サービスの枠に留まりません。
宮川さん:
「私たちが目指すのは、ユーザーが『銀行を使っている』と意識することなく、お金のやり取りや困りごとを解決できる世界です。
例えば、事業で使うECサイトやマーケットプレイスといったサービスの中に、みんなの銀行の金融機能が自然に溶け込んでいる。そんな、BaaSの思想に基づいた、真にユーザー中心の体験を構築していきたいと考えています。」
