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ネタツイは死んだのか…人気ネタツイッタラーが語る、Xのアルゴリズム化で起きた“息苦しさ”とイーロン・マスクがもたらした“恩恵”

ネタツイは死んだのか…人気ネタツイッタラーが語る、Xのアルゴリズム化で起きた“息苦しさ”とイーロン・マスクがもたらした“恩恵”

クラスタが消え、界隈が残った

──今やSNSの外側で活躍している方々も、昔はネタツイ界隈にいた印象です。

そうですね。ただ、「界隈」と言えるほど強い繋がりがあったわけではないんです。私もネタツイじゃなくてハリウッドザコシショウを見てめちゃくちゃなことを言いはじめた節がありますし、各々が探してきた未知の面白いものがただ集まっているだけだと思うんです。それに、ほとんどの人はネタツイと意識せずにリツイートしていたような気がします。

──思えば、「界隈」よりも「クラスタ」という言葉の方が当時のTwitterでは使われていましたよね。Twitterでは「クラスタ」だったものがXでは「界隈」として扱われているような。

確かに、クラスタは消えましたね。初期は単に狭いコミュニティだったものが、広くてゆるい範囲を示すクラスタに拡散されていって、またコミュニティ的な界隈という概念に戻ってきているように感じます。

それに、クラスタはどこかヌルオタ(「ヌルいオタク」の略)の繋がりがある一方で、界隈にはガチ勢しかいない。昔はなんとなくみんなでアニメを観てワイワイしていたところから、アルゴリズムの発達によって自分の興味に合ったものが流れ続けるようになり、それぞれガチのものしか見えなくなったんだと思います。

──よく言われる言説として、「今のXは有名人や企業の宣伝にしか使われていない」というものがあります。これもガチ勢しかいない問題と関係しているのではないかと。

「もともとは素人のものだったのに」という言説ですね。その点はあまり気にしていなくて、病みツイをはじめとした粗くて本心っぽい内容の投稿が流れてこないアルゴリズムがむしろ問題だと思います。

場を作るための鍵を世の中が求めている

──Twitterでの発信を続ける中で、ナツイさんなりのバズる方法論は確立されているのでしょうか?

みんなが同じツッコミを言えるような投稿が伸びる印象です。例えば、イラストレーターとして活躍されている「わかる」という方がいらっしゃるんですけど、大体のツイートに関する感想がユーザー名で先取りされるようになっているんですよ。発明だと思いました(笑)。見た人の頭に思い浮かぶワードを想定することが大事なんです。

──ナツイさんの著書(『サブカルをお守りにして生きてきた』)やXでの記事も同じ発想で書いているのでしょうか?

『サブカルをお守りにして生きてきた』に関しては、読者が「面白い」と思う箇所まで我慢してくれるという信頼のもと書きました。でも、Xの記事は5秒で面白い箇所にたどり着かないとスルーされてしまう。そのバランスが難しいんです。

──現在、ナツイさんは著書の刊行に加え、noteの有料メンバーシップも積極的に活用されていますよね。一昔前は嫌儲思想もあり、個人が有料のコミュニティを作ることはインターネットにおいて避けられていましたが、今では当たり前になっています。

オンラインサロンやDiscordと一緒で、人を集めて好きにしゃべれる場を作るための鍵を世の中が求めているんだと思います。昔はインターネットが好きなことを言う場所だったのに、今は何も言えない場所になっていて、また居酒屋にプライベートな場所が戻っている……みたいな言説と近いんじゃないかと。

──なるほど。noteのコミュニティにいるためのチャージ料を設けているというか。

ちょっと尖っていたり、主流ではない意見を言ったら怒られるような雰囲気がXにはあるんですよね。noteや本では思ったことをピュアに言えるんです。

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