第5章:裏側の「UX」も磨き続ける。次世代バンキングシステムの可能性
富田さんが業務時間中の質があがったことの喜びを語る一方で、今回のプロジェクトによって、新しいテクノロジーの適用領域の拡大がさらに求められるようになったという、AI活用のリアルな側面もあります。
金澤:本件取組み以外にもまだまだ効率化が図れる分野はあります。ですので、私達の仕事に終わりはないのです(笑)。
現場の皆さんと一緒になって、数ある「あえて人がやらなくていい単純作業」が自動化されたことで、人的なエラーが圧倒的に減り(エラー率の減少、)業務完了のスピード感を一緒に認め合うことができた瞬間が私たちにとって一番の成果なんです。
AIを導入すればすぐに魔法のように仕事が消えてなくなるわけではありません。しかし、今回のプロジェクトが示した最も大きな価値は、外部のシステム開発会社に丸投げするのではなく、「現場の行員が自らの手を動かして内製化したこと」です。
驚くべきスピードでこれを実現できた背景には、みんなの銀行が構築した行員システム(バックオフィス業務用のシステム)が、RPAやPythonといった外部の自動化ツールと親和性があり、容易に連携できる「柔軟な設計」であったという強みもありました。
みんなの銀行は、日本初のデジタルバンクとして、既存の銀行に比べて圧倒的な少人数で運営する「ローコストオペレーション」を実現しています。口座数や取引件数が増加しても、それに比例して現場が休む間もなく手を動かし続けるような「労働集約型」の働き方は目指しておらず、データにもとづく、オペレーションの自動化に日々チャレンジしています。
捻出した時間は、新しいサービスの運用準備、AIの適用分野検討・チームビルディングや業務改善(マニュアル化)など「人間にしかできない仕事」へと振り向けられています。
園田:私はプログラミングの知識はゼロでしたが、「何をどうしたいか」をAIに言語化して伝えることで、この効率化を実現できました。
これからの時代、ツールの使い方を知っていること以上に、「課題を見つけ、どう解決したいかを描く力」が大切になるのだと思います。
スマートフォンの中で完結する、シンプルで洗練されたみんなの銀行のアプリ。しかしその裏側には、AIに言葉(プロンプト)を投げかけ、エラーと格闘し、泥臭く伴走する行員たちの熱量が存在しています。
AIという最新のテクノロジーを動かすのは、結局のところ「目の前の課題をなんとかしたい」という人間の意志なのかもしれません。
銀行の未来は、裏側で働く行員たちの「ワンクリックへの執念」から生まれる。BSGはこれからも、人とテクノロジーの掛け算で「銀行の未来」の裏側をアップデートし続けていきます。
※この記事は、みんなの銀行公式ブログ「note」からの転載です。
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公式サイト:https://www.minna-no-ginko.com/
(執筆者: みんなの銀行)
