攻略記事のないゲームは?
一方、このような攻略記事のないゲームの攻略は、当時どのように行われていたのでしょうか?
それは、自身で攻略するか、攻略できた知人に聞くしかなく、それでも無理な場合は電話などで直接ゲームメーカーに問い合わせる方法が使われていました。
さすがにゲームメーカー側も電話での対応は大変なため、ハガキでの質問に限定したり、マニュアルに印刷された応募券がないと質問自体できないようにしたり、難所の解説を入れた『ヒント集』を用意して返送したりと、対応を工夫していきました。
ゲームメーカーに問い合わせても答えを教えてもらえる保証はない中、通販で攻略法が確実に手に入るとなれば、『ゲーム・エイド』誌にはそれなりの需要があったのではないでしょうか。また、雑誌攻略記事の存在するゲームでも、ヒントでは解けなかった部分の明確な答えがわかるのは利点だったと思います。
攻略書籍の登場
そうした中、大手出版社より「攻略書籍」という独立したジャンルの書籍が発売されました。JICC出版局『アドベンチャーゲーム必勝本』(著:山下章、1985年5月25日発行)が、最初の攻略集書籍でした。
その後、井上書院『アドベンチャーゲーム ヒント百科 I』『アドベンチャーゲーム ヒント百科 II』(編著:WOOD HOUSE・日本PCユーザーズ連盟・PC解析クラブ、1985年12月12日発行)が2冊同時に出版され、ほぼ同時期に『マイコンBASICマガジン』の「チャレンジ・アドベンチャー・ゲーム」連載を踏まえた書籍、電波新聞社『チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム』(著:山下章)が1985年12月20日発行の順となります。
こういった攻略集書籍の登場で『ゲーム・エイド』誌がお役御免となったかというと、そうでもなかったようです。理由は、書籍側にゲームタイトルの網羅性が低く、『ゲーム・エイド』誌でしか攻略されていないタイトルが多数あったことが考えられます。事実、攻略書籍が出版されはじめてからも、『ゲーム・エイド』誌は広告を続け、攻略ゲームタイトルも追加されていました。

