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【医師解説】「迷わず飲む。スピードが勝負」経口補水液の正しい使い方と熱中症対策・対処の基本

「発生させない」「軽度で抑える」「死亡・後遺症を出さない」

経口補水液
出典:beautyまとめ

谷口先生は「軽度の熱中症対処は補水につきる。迷わず飲む。スピードが勝負」と語り、その重要性を強調しました。

そして、熱中症対を考えるうえで大切なことは、まず熱中症を発生させないこと、次に発生しても軽度で抑えること、そして死亡・後遺症を発生させないこと。この3つを実現するうえで、正しい水分補給の知識が欠かせません。

ここで重要なのが「脱水予防」と「治療的補水」を明確に区別することです。普段の生活における脱水予防には水・お茶・コーヒー・紅茶などの日常的な飲料で十分。しかし熱中症・激しい運動後・発熱・下痢・嘔吐などの非日常的な脱水状態になったときは、経口補水液という「治療のための飲料」が必要になります。

経口補水液とはそもそも何か?「飲む点滴」と呼ばれる理由

経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)は、水にナトリウムとブドウ糖をほぼ等モル比で配合した低浸透圧飲料です。小腸のSGLT-1(ナトリウム・グルコース共輸送体)を最大限に活用することで、水と電解質を通常の飲料より格段に効率よく体に吸収させます。

WHO推奨の低浸透圧式(Na⁺ 75 mmol/L)が世界標準で、適切に使用することで点滴への移行を約30%減少させる効果があります。2025年6月からは「特別用途食品」として消費者庁に表示義務化され、脱水時専用の治療飲料として正式に位置づけられました。

近年、メディアによる『塩分過多が気になる方は経口補水液をあまり飲まないほうが良い』といった誤った報道が散見されますが、この認識は大変危険だと谷口先生は話します。

一度熱中症になると、すぐさま重症化してしまうことも少なくないといいます。少しでも脱水の症状を感じたら迷わず経口補水液を飲むことが、命を救うことにつながります。

経口補水液500mLに含まれる塩分は、お味噌汁1杯程度。塩分過多を過剰に意識するよりも、脱水症や熱中症の回避を意識するべきだといいます。
配信元: beautyまとめ

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