アクションが苦手でも大丈夫。アシスト操作とクロスプレイ
福原氏が「ぜひ強調してほしい」と念を押していたのが、アシスト操作の対応範囲拡大だ。前作では一定以上の難易度でアシストが使えず、そこで離脱してしまうプレイヤーもいたという。
本作ではマニアック、プラウド、そして新難易度CHAOSまでアシスト・フルアシストが使用可能になり、「極沌空所」でも機能する。使えないのはエンディング後のシビアなエンドコンテンツのみで、なんとゲーム全体の9割以上をアシスト・フルアシストで遊べるそうだ。アクションが得手でない人にも、この大ボリュームを存分に味わってほしい。
なお、マルチプレイはクロスプレイに対応し、Nintendo Switch 2/PS5/PS4/Steamの垣根を越えて最大4人で協力可能。Switch 2同士ならローカル通信でも遊べる。
日髙氏によれば、DLSSの採用やGPU最適化を早期から詰め、アクションRPGとして外せないフレームレートの安定を最優先したとのこと。携帯モードとテレビモードを頻繁に行き来しても違和感が出ないよう作り込んだ結果、各機種の絵作りは一見して違いがわからないレベルにまとまったという。
インタビュー 開発の裏側を福原哲也氏・日髙三四郎氏に聞く
試遊後のインタビューでは、開発の核心に迫る話が次々と飛び出した。印象的だった部分を抜粋してお届けする。
まずは新キャラ6人の選定理由について。福原氏が明かしたのは、開発期間から逆算して「6人」という枠がまず決まったという事情だった。
前作発売後にイドやガランツァ、マギラフリラの人気が高まり、なかでもマギラフリラはプレイアブル化の要望が群を抜いて多かったため、早い段階で制作が決定。敵だった二人が仲間になるまでの経緯は、追加イベントでしっかり描かれているという。
ベアトリクスとユーステスも要望の多かった面々で、前作では「組織」からゼタとバザラガしか登場していなかったぶん、4人でパーティを組めるようにしてキャラクターの魅力を伝えやすくしたい狙いがあるそうだ。フラウとフェディエルについては、『グラブル ヴァーサス』シリーズ未登場で、かつ特異なバックボーンを持つ点が決め手になったと語る。
続いて新システム「召喚」は、なぜ前作では実装されなかったのか。
日髙氏によれば、開発のごく初期には召喚の構想があったものの、ストーリー上ルリアと離れている時間が長いことやゲーム仕様との噛み合わなさから、演出として落とし込む形になったという。
福原氏はここで本音をのぞかせた。前作は王道ファンタジーとして大真面目に作った反面、振り返ってみると『グラブル』としては少々“いい子”すぎたと感じており、本作では「グラブルらしいふざけ方をしよう」と考えたのだとか。
参考にしたのは、1997年に登場したPlayStation用格闘ゲーム『トバル2』。プレイアブルは10人ほどながら、敵や雑魚まであらゆるアセットを使って膨大な数のキャラを動かせた、あの自由さだという。「限られたプレイアブル枠とは別に、召喚としてならいろいろなキャラで遊べる」─その発想が、あのカオスな召喚ラインナップへと結実したわけだ。
新システム「マスタースキル」の開発時の思い出という質問では、日髙氏がイドのチャージアビリティにまつわる因縁話を語ってくれた。
3段階チャージのパンチは隙が大きすぎて前作ではほとんど使われず、気合いを入れてモーションを作っただけに悔しかったのだという。そこで、使いにくさは残したまま「1発目さえ的確に当てればリキャストが即座に溜って即再発動でき、そのまま連続でHITさせるとチャージが加速していく」という尖った性能に再設計。敵を読み切って置きにいくロマンが詰まった一手だ。
一時は強すぎて全員が使い始めてしまい、かなりの調整を経て完成したというから、その熱の入りようがうかがえる。
続いて、今回の試遊で楽しめた“グラブルらしいおふざけ”についても聞いてみた。ここまで来たら「オイラ」とも戦いたいなと。ただ、無茶ぶりが過ぎたか、福原氏は「それはエイプリルフール級にやりすぎ(笑)」とやんわり。
それでもヒントはくれた。前作でも、なぜかカニを集めさせられる場面に覚えのある騎空士は多いはず。今作ではそのカニが、さらにあちこちでフィーチャーされているというのだ。「海産物、というのがいかにもグラブルらしい要素かなと」と笑う福原氏。なるほど、その“ふざけ”は大歓迎である。
最後に、発売を待つ騎空士たちへ。
日髙氏は、前作発売からの2年間、絶えず届くポジティブな声に支えられてきたと振り返る。初報の際は「期待に応えられるだろうか」と不安もあったが、国内外から寄せられた喜びの声に報われた思いでいっぱいだったという。
福原氏も「想像以上の反響が本作の開発につながった」と続け、「コンシューマー開発ではまだまだ新参ですが、満足いただける一本に仕上がっています」と胸を張った。
なお、マギラフリラら“リリンク組”の原作への逆輸入について尋ねると、福原氏は「可能性は常に無限大」とニヤリ。
その可能性を信じたい限りだ。
『GRANBLUE FANTASY: Relink – Endless Ragnarok』は2026年7月9日(木)発売。
6月18日には体験版の配信も予定されている。空の旅に、終わりはない。
製品情報
GRANBLUE FANTASY: Relink – Endless Ragnarok(グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク)
・ジャンル:アクションRPG
・プレイ人数:1〜4人(オンラインの場合)
・対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2/PlayStation 5/PlayStation 4/Steam
・発売日:2026年7月9日(木)/体験版は6月18日配信予定
・価格(税込):通常版6,930円/スペシャルエディション9,900円/アップグレードキット3,960円・同スペシャルエディション6,490円
・CERO:B(12歳以上対象)
・開発・発売:株式会社Cygames(サイゲームス)
※前作セーブデータを引き継げる有償「アップグレードキット」も用意
© Cygames, Inc.
(執筆者: sasuke_in)
