中国と言えば歴史。ただ長いだけじゃなく、例えば『三国志演義』とか『水滸伝』とか、歴史を下敷きに書かれたフィクションが多いことがそのイメージを決定づけているんじゃないだろうか。2次創作的な引用を含めると、これだけ語られている歴史も珍しいと思う。
そんな『三国志演義』とか『水滸伝』は明の時代に書かれたものだが、同じく明の時代に創業した中華料理屋が山西省大同市に現存している。その名も『鳳臨閣(ほうりんかく)』。創業500年以上の『鳳臨閣』には、歴史的な伝説が2つ存在する。中華料理屋なのに……!
・伝説その1「時の帝が女将に一目ぼれ」
まず1つ目は、明の第11代皇帝・正徳帝が身分を隠して訪れ女将である鳳姐(ほうねえ)に恋をしたという民間伝説。なんだか乙女ゲームみたいな伝説だが、それゆえか、多くの映画やテレビ作品がこの噂を元に作られているという。
・伝説その2「西太后が褒めたシュウマイ」
もう1つは、清時代の独裁者・西太后に関するもの。中国史の「三大悪女」の1人として悪名高さも轟く人物でもあるけど、その西太后が義和団の乱で西に逃れた時、『鳳臨閣』でシュウマイを注文して絶賛したという。ガチの歴史的反乱を絡ませてくるところが実に味わい深い。
