・想いを馳せずにはいられない
一方、伝説の百花焼売は、さすがに見た目から違う。フリフリがついてて、焼売が地雷系ファッションを纏っているみたいだ。この可愛さにやられたと考えると、西太后に女子みを感じずにはいられない。スマホで連写するノリで「きゃわわ」となったのかも。
思わず伝説に想いを馳せてしまうところは百花焼売の醍醐味と言えるだろう。餡がたっぷり入っていて噛んだらドバドバ肉汁が溢れるジューシーさもまた分かりやすく良い焼売という感じがする。ただ、私が注文した中で最もウマかったのは……
「糖醋丸子」だ。これ、要は単なる甘酢肉団子なんだけど、カリッカリに揚がった外側と、中の肉がジューシーさのコントラストが最高だった。口に入れた瞬間はガツッとした当たりを感じるくらい固めなんだけど、その外膜を崩すと、中から肉汁があふれ出してくる。
しかも、価格も33元(約780円)と、そこまで高くない。伝説の一品の醍醐味とは違うものの、料理人の腕前を一番感じたのであった。
・『鳳臨閣』の奥
料理においては伝説とクオリティーの両面から満足させてくれたわけだが、実は席について料理を食べただけだと魅力の半分と言っても過言ではない。何を隠そう、『鳳臨閣』にはまだ奥があるのである。さっきトイレに行った時に気づいたんだけど……
飲食する席が集まる空間と別に、奥に雰囲気の違う謎の廊下が続いているのだ。その廊下を進んでみたところ……
宮殿の中庭みたいなのがあった。
スゲェェェエエエ!
レストランの奥に中国の宮殿が連結されたかのような空間があったのだ。ドラマとか映画を撮影できそうなくらいの完成度であり、その作りこみはもはやレストランの域を超えていると言っても過言ではない。
・宮殿にフルスイングしている
日本だったら歴史的レストランにこの空間は無駄に数えられそうなもんだが、事実、宮殿部を探検してみると楽しかった。2階にももちろん登れるし、ちょっとした迷路かというくらい広い。ここまでやられたらさすがに圧倒される。宮殿に対するフルスイングっぷりに笑った。
意味不明である。が、それが良い。そんなわけで、色んな意味で中国ならではのものを感じられた『鳳臨閣』。そのカオスさも含めて、文句なしに最高だったので、もし山西省大同市に行くことがあれば寄ってみて欲しい。
・今回紹介した店舗の情報
店名 鳳臨閣
住所 中国山西省大同市平城区古城街道 鼓楼西街与華厳街交叉口
営業時間 11:30〜14:00、17:30〜21:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
