医療保険の見直しタイミングは?メリットや損しないための注意点もご紹介

病気やケガといった万一のときに備えて「医療保険」に加入している人は大勢いることと思います。

ですが、加入中の医療保険を見直したことがあるという人は少ないのではないでしょうか。

医療保険は、一度加入したらそこで終わりではなく、ライフステージごとに見直しを行い、その時々で最適な保障内容にカスタマイズする必要があります。

そこで本記事では、医療保険の見直しをするタイミングや、損をしないための注意点をご紹介していきます。

医療保険の見直しを行うべき理由

医療保険の見直しを行うべき理由としては、主に次の3点が挙げられます。

医療保険の見直しを行うべき理由

余分な保険料を減らし節約に繋げることが出来るため

年齢や環境が変化すると必要な保障が変化するため

医療や社会情勢の変化に対応するため

余分な保険料を減らし節約に繋げることが出来るため

医療保険の見直しをすることで、余分な保険料を減らして、月々の保険料支払いを節約できるようになります。

たとえば、子供が生まれるタイミングで加入した医療保険をそのままにしている場合、子供が自立した後は保障内容が過剰となり、過剰に保険料を支払っているかもしれません。

医療保障を見直して適切な保障内容に変更することで、保険料を抑えられるので、その分のお金を貯金に回して老後資金の準備ができるようになります。

年齢や環境が変化すると必要な保障が変化するため

年齢や環境が変化すると、その時々で必要な保障内容は大きく変わります。

たとえば、学生時代に親名義で加入した医療保険をそのままにしている場合は、社会人になってから自分名義に変更するなどして、個別で医療保険を備えておく必要があるでしょう。

また、社会人になりたての20代の頃には不要と考えていたがん保険も、年齢を重ねることでがん発症のリスクが高まってしまうため、加入を検討する必要性は高いといえます。

それ以外にも、時間の経過によって自分や家族を取り巻く生活環境は変化していくので、定期的に医療保険の見直しを行う必要があるといえるでしょう。

医療や社会情勢の変化に対応するため

医療保険を見直すことは、その時々の医療や社会情勢への変化にも対応できるようになります。

たとえば、将来的にインフレが起きて物価や医療費が2倍になった場合、今の医療保障ではインフレに対応できず、入院日額保障だけでは不足してしまうことも考えられます。

また、子どもの医療費が無料になる政策を国や地方自治体が行った場合は、子供の分の医療保険だけを解約して、月々の保険料を節約するといった方法も取れます。

医療保険制度が改定されることで必要な保障額が変動することもあるので、定期的に医療保険を見直す癖を身に着けておきましょう。

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医療保険見直しのタイミング

医療保険の見直しは、基本的に家族構成や収入の状況が変化する時がベストなタイミングといえます。

具体的に言うと、医療保険を見直すべきタイミングは次のとおりです。

医療保険見直しのタイミング

就職する時

結婚する時

子供が生まれる時

子供が独立する時

転職や起業をする時>

法制度に大きな変化があった時

就職する時

新社会人になって就職する時は、医療保険の見直しをする最適なタイミングです。

学生の頃は親任せだった人が多いかと思うので、社会人として自立するタイミングで、自分自身で必要な保障を準備しておきましょう。

一人暮らしで医療保険を見直すなら、病気やケガで入院・手術をする可能性を考慮して、入院日額を1万円程度に設定した医療保険に加入するのがおすすめです。

また、これまで加入していた親名義の保険を継続できるケースも多いので、保障内容を確認して問題ないと思われる場合は、継続手続きを行う選択肢も考えておきましょう。

結婚する時

パートナーと出会って結婚をする時も、医療保険を見直すべきタイミングといえます。

これまでの医療保険は、万一のことがあっても自分ひとりの保障だけを備えておけば十分でした。

ですが、結婚をしてパートナーと暮らすことになれば、自分ひとりだけの保障では不十分で、最悪の場合は家族も生活に困ってしまうような場合も起こりえます。

そのため、結婚をしたら医療保障を充実させることに加え、万一のことを想定した死亡保障を備えておく必要があるでしょう。

また、女性の場合は、年齢を重ねることで女性特有の疾病(乳がんや子宮がん)を発症するリスクが高くなっていくので、女性疾病入院特約付きの医療保険を選ぶのもおすすめです。

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子供が生まれる時

結婚をしてから子供が生まれる時には、これまでの医療保険を見直しておきましょう。

これから産まれてくる子供のことを考慮して、自分に万一のことがあった場合の死亡保障を充実させておく必要があります。

ただし、保障内容を充実させるとその分だけ保険料の負担も重くなるので、死亡保障と医療保障のバランスを鑑みて保障内容を決めておきたいところです。

なお、子供が成人するまでに保険料を払い込んでしまえば、保険料の負担が必要ない医療保険を子供にプレゼントすることができます。

病院やケガなど、誰にでも起こり得るもしもの時のために安心を得られるメリットもあるので、子供が小さいうちから医療保険に加入しておくのも一つの選択肢といえます。

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子供が独立する時

子供が成長して独立する時は、絶好の医療保険の見直しタイミングです。

これまでは子供のことを考慮した保障内容で、保険料を払い込んでいたかと思いますが、子供が自立した後はそこまでの保障が必要ないケースが一般的です。

そのため、死亡保障を見直して月々の保険料を節約できるように見直しを行ってみてください。

また、これまで「定期型」の保険に加入していた場合は、年齢を重ねることで保険料が高くなってしまうので、これを機に保険料が変わらない「終身型」に切り替えるのもおすすめです。

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転職や起業をする時

転職や起業をして、働き方が変化するタイミングも、医療保険の見直しをする絶好の機会です。

会社に勤めている場合は、健康保険や労災保険といった備えがあるので安心ですが、自分で起業した場合は、そういった保障は一切ありません。

また、会社員の場合は休業中も給料を受け取れることが多いですが、起業した場合は働けなくなることで収入が不安定になってしまうことも起こりえます。

そのため、万一のことを考えて、病気やケガをして入院・手術をする場合の保障を手厚くし、働けなくなった場合でも安心して日常生活を送れるだけの備えを準備しておく必要があります。

逆に、個人事業主やフリーランスとして働いていた人が転職をして会社員となる場合は、会社の社会保険である程度の保障が備えられています。

これまでの保障内容のままだと過剰となっているケースがあるので、医療保険の見直しをすることで月々の保険料負担を節約するように心がけましょう。

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法制度に大きな変化があった時

生命保険や医療保険は、そもそも社会保険制度で不足してしまう部分を補完することを目的として、民間企業によって様々な形で開発されてきました。

社会保険制度には「公的年金制度」や「公的医療保険制度」、「公的介護保険制度」などが存在しますが、これらの社会保険制度は定期的に改正・内容の変更が行われています。

ベースとなっている社会保険制度に大きな変化があれば、それに伴って民間企業が手掛ける生命保険や医療保険にも大きな変化が現れます。

場合によっては保険料が大幅に減額されたり、より大きな所得控除が受けられるようになったり、様々な形デメリットが出てくることもあります。

しかし、すでに加入済みの医療保険に対して変更が行われるケースはほとんどありません。

そのため、制度が変更されたタイミングで、それに即した内容の医療保険に見直しをする必要があるといえます。