実際に認知症が進行している方は、「足指」が短くなったり、細くなったりする傾向にあります。足指全体をほぐすようにしてください。認知症が進行中の方の多くは、めまいやふらつきといった症状を訴える傾向にあります。「三半規管」のゾーンも押しほぐしましょう。【解説】鈴木きよみ(アンピール代表・足裏研究家・足のひと®)

解説者のプロフィール

鈴木きよみ(すずき・きよみ)

足裏研究家。自由が丘で延べ30万人以上の足を見る。その中で培ってきた経験をベースに、独自の足の裏ほぐしの理論と技術を確立。企業でのセミナーやスクールでの講師、TVや雑誌など、幅広い分野で活躍中。近著『すべての不調は足裏を見ればわかる!』(ワン・パブリッシング)好評発売中。

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症状別 足の裏のほぐし方
【認知症・物忘れ】

[別記事:現代日本人にベストマッチの「足の裏ほぐし」足の裏診断&足の裏治療マップ→

足の指は「脳」を含む頭部全体のゾーンです。実際に認知症が進行している方は、「足指」が短くなったり、細くなったりする傾向にあります。その対策として、足指全体をほぐすようにしてください。

自覚症状がまだなくても、認知症が進行中の方の多くは、めまいやふらつきといった症状を訴える傾向にあります。そのため、そういった方には、「三半規管」のゾーンも押しほぐすこともお勧めしています。

刺激する反射区

▶︎両足の場合は左足から押しほぐす
▶︎手の形の詳細は冒頭別記事参照

❶三半規管[両足]

【手の形】
親指プッシュ

【スタート位置】
第4指と第5指の指の股のすぐ下(足の甲側)

【やり方】
足を両手でつかむ。親指を当てて圧をかけたまま、足首側にスライドさせ、スタート位置まで戻して押しほぐす。3回くり返す。

❷足指(全指)[両足]

第1指の根元を両手親指と人さし指でつかむ。指の股を開くように、指を前後交互に動かす。3往復させたら、第5指まで同様にして行う。

❸脳(全体)[両足]

【手の形】
親指プッシュ

【スタート位置】
第1指の根元

【やり方】
スタート位置に親指を当てて圧をかけながら、指先までしごくように押しほぐす。押しほぐしながら、根元まで戻す。これを3回くり返す。

この記事は『安心』2022年5月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b603865.html