田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

残暑お見舞い申し上げます。
本当に厳しい暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今年は、暑中見舞いを書くにしてもレターセットを選ぶにしても、私は花火や海、金魚やスイカよりもヒマワリの絵柄をよく選んでいることに気が付きます。

ヒマワリはウクライナの国花だと、ウクライナとロシアの戦争が始まってすぐの頃に知りました。私の友人が、ウクライナの支援活動でもらったというヒマワリの種をくれたので、ベランダの鉢に植えたところいくつか芽を出しました。ほとんどはうまく育ちませんでしたが、1つだけなんとかなりそうだと思える芽があり成長の様子を見守ってきました。そしてつい最近、小さな太陽のように輝く花を見ることが出来ました。順風満帆にはいかなかったからこそ嬉しさもひとしおでした。

手紙を書くときには相手を想いながら紙を選びます。それでも自分の好みやその時気になっている事柄や関わっている物事が無意識に顔を出すものですね。私がヒマワリのモチーフを選びがちなのも、平和を願う気持ちや見守ってきたヒマワリへの情が反映されたせいに違いありません。

みなさんは今年どんな夏のモチーフを選びましたか?

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手紙トピック

北海道からお手紙仲間が上京してきたので中央線沿線の文具店めぐりをしました。

吉祥寺で4店、三鷹1店、西荻窪3店の全部で8店舗を一日で見て回りました。とても暑い日でしたが、一人だったら文具店ばかりをこんなにめぐることもないのでちょっと新鮮でした。途中で飽きてしまわないかと心配でしたが、それぞれのコンセプトがはっきりした個性的なお店が多くてただただ楽しい。参考になる手紙のアイデアもたくさん仕入れました。私は友人を案内するだけで購入は控えめにするつもりがお財布の紐は結局緩みっぱなし。

旅行にも行かないし、夏らしいことも何もしていませんが、この文具店めぐりがこの夏唯一の思い出になりそうです。

それもまたよし。