独身の人の平均貯金額はおよそ100万円! 今すぐできる貯金方法を解説します

独身者におすすめの貯金方法

最後に、独身の人におすすめの貯金方法をご紹介します。

独身者におすすめの貯金方法

つみたてNISA

iDeCo

財形貯蓄制度

貯蓄型保険

貯金がなかなかうまく行かずに困っている人は、これらの制度や保険を利用することを検討してみてください。

それぞれについて、簡単に概要を解説していきます。

つみたてNISA

つみたてNISAは、自分が指定した口座から自動引落で積み立て貯金ができる制度です。

年間で40万円までの積み立てが可能で、それを最長20年(制度改正後は25年)まで非課税で運用ができます。

通常、株式投資や投資信託などで得られた利益に対しては20.315%の税金が課せられてしまいますが、つみたてNISAは非課税なので手元のお金を残しておくことが可能です。

日本国内に在住の20歳以上の人なら誰でも少額で始めることができ、運用商品は金融庁が厳選したものの中から選ぶことになるので、投資初心者の人でも取り組みやすいことが特徴です。

つみたてNISAのデメリットとメリットとは?始め方をわかりやすく解説

iDeCo

iDeCoは「個人型確定拠出年金」とも呼ばれており、老後の生活資金を貯金することを目的とした制度です。

つみたてNISAと同じく自分が指定した口座から掛金を拠出して、自分で選んだ方法で資産運用を行います。

iDeCoに積み立てた金額は全額が所得控除の対象となり、運用で得られた利益に対しては税金がかからないことが特徴です。

また、拠出金や利益を受け取る際にも所得控除が受けられるので、自分の資産を効率的に残しておくことができます。

一方で、iDeCoに拠出した金額や運用益は、原則として60歳になるまで引き出すことができません。

老後資金の貯蓄を目的とした制度であるため、一度拠出すると気軽に引き出すことができなくなる点には注意が必要です。

逆に、半強制的に老後資金を貯金できる制度ともいえるので、現時点で必要な生活資金は残しつつ、余った分のお金を使ってiDeCoを利用するのが良いでしょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?デメリットや始め方をわかりやすく解説

財形貯蓄制度

財形貯蓄制度は、この制度を導入している会社に勤めている人だけが利用可能な制度です。

毎月のお給料から一定額を天引きして、会社が提携する銀行に送金することで自動的に貯金ができるようになります。

自分でお金を口座に移す手間がかからないので、手元にお金があるとついつい使ってしまう人でも確実に資産形成が可能です。

大きく分けると「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」「一般財形貯蓄」の3パターンから1つを選ぶことになり、住宅と年金の2つについては税制上の優遇措置が受けられます。

非常に便利な制度ですが、財形貯蓄制度を導入している企業の勤務者しか利用できないので、勤務先で本制度を導入しているかどうかを確認してみてください。

財形貯蓄制度はやめたほうがいい?利用時のメリットやデメリットをわかりやすく解説

貯蓄型保険

貯蓄型保険は、万一のときの死亡リスクに備えながら、将来に向けた貯蓄が可能な制度です。

毎月払い込むことになる保険料が、契約期間の満期を迎えた場合の「満期保険金」や、解約時の「解約返戻金」として将来的にお金が返ってくることが特徴です。

当然、生命保険としての機能も果たすので、万一のときの病気やケガ、死亡時のリスクに対しての保障も備えられます。

貯蓄型保険の代表的な例としては「養老保険」や「学資保険」などがありますが、独身の人で必ずチェックしておきたいのが「個人年金保険」です。

公的年金とは別の形で年金が受け取れるようになるので、老後資金を見据えた貯金をする方法として向いています。

ただし、貯蓄性がある保険商品は、通常の掛け捨て型よりも毎月の保険料が割高なので、普段の生活を圧迫しないようにバランスを考慮しながら加入するようにしてください。

貯蓄型保険がおすすめな人とは?メリットやデメリット、掛け捨て型との比較を解説

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まとめ

独身の人の平均貯金額は1,062万円で、中央値はおよそ100万円であることがわかりました。

参照:金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(単身世帯調査)|各種分類別データ(令和3年)|知るぽると

平均貯金額を見て驚いた人も多いかと思いますが、一部の高所得者の影響を受けて、実際のイメージよりも平均値が大きくなっています。

年齢によっても異なりますが、数を順番に並べた場合のちょうど中間に値する数値は100万円となっているので、独身の人の平均的な貯金額としては約100万円だと考えられます。

ただし、長い人生を過ごす中でさまざまなライフイベントが起こることから、普段から貯金することを心がけておく必要性は高いでしょう。

本記事でご紹介した「貯金を成功させるためのポイント」や「おすすめの貯金方法」を参考にして、将来を見据えて今のうちから貯金に取り組むことを始めてみてください。