ファンドラップのメリットとデメリットを解説!資産運用初心者は必見!

ファンドラップは、顧客の運用スタイル、リスク許容度に応じて、投資の専門家が資産運用を代行してくれるサービスです。メリットや他のサービスとの違いなど解説します。資産運用方針を提案してもらいたい方や時間や手間をかけたくない方は参考にしてみてください。

ファンドラップのデメリット

ファンドラップのデメリットは、大きく分けて4つあります。

最低投資金額が高額

ファンドラップの最低投資金額は金融機関によって異なりますが、300万円程度からが一般的です。退職金や相続財産など、まとまった金額を得たタイミングなどで利用しやすいサービスといえるでしょう。
投資の初心者で、まずは少額から投資をしたい人には不向きなサービスです。

信託報酬に加え、投資一任報酬が掛かる

ファンドラップの手数料は、投資する投資信託の管理費用(信託報酬)に加え、サービスの対価である投資一任報酬がかかります。

金融機関によって異なるものの、多くの場合、投資一任報酬は2種類から選択します。
・固定報酬型
・成功報酬型

固定報酬型における投資一任報酬の相場は、預けた資産の時価評価額の年率1.5〜2%前後です。

成功報酬型は、固定の報酬に加え、時価評価額の増加額に対し10~20%程度の成功報酬が掛かります。

固定報酬型と成功報酬型のどちらがお得とは、一概にいえません。金融機関ごとに異なりますが、一般的に、固定報酬型は成功報酬型に比べて投資顧問料が高く設定される傾向にあります。
ただし、運用成果が一定の水準を超えると成功報酬型の手数料総額の方が割高になるケースが多いようです。
ラップ口座は、年間単位で投資一任報酬を支払うことが一般的です。負担の時期は金融機関ごとに異なるので、前もって確認しておきましょう。

投資の方針や運用成績は担当者次第

ファンドラップには顧客のヒアリングを行い、ポートフォリオを提案する担当者と、ファンドを運用する担当者がいます。それぞれがその役割のエキスパートではあるものの、投資に対する考え方などには個人差があります。自分の投資方針に合った提案や運用を行ってもらうために、自分に合った担当者を見つける必要があるでしょう。

元本保証ではない

専門家による運用とはいえ、必ず利益が出るわけではありません。元本割れのリスクはあります。最低投資金額がある程度まとまった額となるため、より一層の注意が必要となります。

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投資信託と比較したメリット・デメリット

投資信託とは、顧客から集めた資金を一つにまとめ、運用の専門家が国内外の複数の株式や債券等に投資・運用する金融商品を指します。投資信託を利用して資産運用する際には、自分で選定・売買するため、手間と時間が掛かります。
最低投資額の相場は1,000円前後です。手数料として、購入時の売買手数料、解約時の信託財産留保額のほかに、保有額に応じて日々支払う信託報酬が掛かります。

ファンドラップとは、顧客一人ひとりの投資方針に基づき、投資信託(ファンド)を組み合わせた資産配分を提案するサービスです。最低投資額の相場は300万円前後です。手数料として、サービスを受けるための投資一任報酬が年率1.5~2%前後掛かります。

ファンドラップを利用すると、投資信託の選定など資産運用の全てを専門家に任せることができます。投資信託と比較して、時間も手間も節約できるメリットがあります。
一方で、ファンドラップは最低投資額の相場が300万円前後であり、まとまった金額が必要です。少額から投資を始めたい人にとってはデメリットになるでしょう。また、サービスを受けるための投資一任報酬が掛かります。専門家に資産運用を一任できることよりも、手数料の安さを重視する人にとってはデメリットと感じるかもしれません。

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