最も電気代(燃料代)の安い暖房器具は「エアコン」だった

今回紹介した5タイプの暖房器具の電気代(燃料代)の安さをランキング化すると、以下のようになります。

<電気代の安さランキング>
1位・・・エアコン(1時間あたり最小約2.8円~最大約39円)
2位・・・ガスファンヒーター(1時間あたり約11円)
3位・・・石油ストーブ(1時間あたり約17円)
4位・・・セラミックファンヒーター(1時間あたり約27円)
4位・・・電気ストーブ(1時間あたり約27円)

最も電気代が安いのは「エアコン」です。

エアコンは、部屋の温度が安定し「弱運転」で稼働させれば、1時間あたり最小2.8円の電気代で済みます。

ただし注意したいのは、エアコンの電気代には波があり、使い方や環境によっては電気代が高くなることもありますので、その点は頭に入れておく必要があります。

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<エアコンの電気代が高くなるケース>
・強運転を続ける
・設定温度を高める
・外気温が低い環境であり、設定温度との差が大きい
・頻繁にスイッチをON・OFFするような使い方をする  など

本来であれば1円あたりのエネルギー効率性は、電気よりもガスや灯油の方が優れており、ガスを使う「ガスファンヒーター」や灯油を使う「石油ストーブ」の燃料代も良好です。しかし、それでもエアコンには勝てません。

というのも、エアコンは「ヒートポンプ技術」という独自の方法で電気を熱に変換しています。
これにより例外的な電気代の安さを獲得しているのです。

一方で「セラミックファンヒーター」や「電気ストーブ」のような、エアコン以外の電気を使う暖房器具については、ご覧のとおり電気代が一回り高くなってしまっています。

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本体価格の比較:買うときはどれが一番安い?

最後に、コスパを考える上では「本体価格」も重要になってきます。

本体価格については、メーカーや機種、また購入する販売店などでも異なりますので、おおよその目安として紹介していきます。

<本体価格の目安>
エアコン・・・約4万円(工賃別途)~
石油ストーブ・・・約7000円~
ガスファンヒーター・・・約1万7000円~
セラミックファンヒーター・・・約1万円~
電気ストーブ・・・約3000円~ 

最も価格が安いのは電気ストーブですが、電気ストーブは部屋全体を暖めることはできないため、これだけで冬を越すのは難しいでしょう。また、前述したように電気代も高めです。

エアコンは電気代は安いものの、本体価格が最も高く、長く使わないと元は取れません。