コンタクトレンズが外れない!原因と外し方のコツ、正しい付け方を解説

【状況別】コンタクトレンズを簡単に外すコツ

正しい外し方を実践しているのに、上手くコンタクトレンズが外れなくて困っている人もいるのではないでしょうか。ここからは、スムーズにレンズを外すコツを状況別に紹介します。

レンズが乾燥して外れない場合

コンタクトレンズが乾燥しているときは、目薬をさして十分な潤いを加えると外れやすくなります。目薬がない場合は、まばたきをたくさん繰り返し、涙で潤いを与えてください。

また、就寝前に必ずコンタクトレンズを取ることも大切です。レンズをつけたまま眠ると、起きた後に外そうとしても上手く外せなくなる可能性があります。もし目に潤いを与えても外れないのであれば、無理せず眼科へ相談しましょう。

レンズが滑ってつかめない場合

コンタクトレンズを外す前に手を洗ったら、水気はしっかり拭き取りましょう。
濡れたままの手で外そうとすると、下まぶたを押さえている中指が滑ったり、レンズを左右に動かす際に人差し指が滑ったりと、ミスが起きやすくなります。
誤って眼球に指が触れると痛いので、タオルで手の隅々まで拭くのがポイントです。

さらに、水道水がレンズに触れると変色や変形の原因になる他、水道水に含まれる微生物がレンズに付着し、感染症にかかる恐れもあります。水道水を使ったソフトコンタクトレンズの洗浄や保存は避けてください。

レンズが目の中のどこにあるかわからない場合

コンタクトレンズが目のどこにあるかわからない場合、まずは落ち着いて探すことが重要です。例えば、瞳の上にあるレンズを視認できていないというケースは少なくありません。レンズを外す目と反対の目をそれぞれ手で隠し、見え方を確認しましょう。クリアな視界が保たれているなら、瞳の上にレンズがある証拠です。

また、まぶたの裏側、まぶたの縁、白目の上などはレンズが移動しやすい部分のため、よく確認してください。どこを探しても見つからない場合は知らないうちに外れた可能性も考えられますが、念のため眼科でチェックしてもらうと安心です。

爪が長くてレンズが掴みづらい場合

長い爪は、コンタクトレンズを外す際に眼球に刺さる恐れがあります。目を傷つけるとコンタクトレンズの使用自体が難しくなることもあるので、爪はできるだけ短く切るのがおすすめです。

しかし、女性の中には長い爪でネイルアートを楽しんでいる人もいるでしょう。そういったケースでは、指先ではなく指の腹を上手に使って外すのが基本です。

通常は親指と人差し指を揃え、Vの字を作った状態でレンズをつまみますが、指の腹を使うときは異なります。顔に対して垂直ではなく水平に指の側面を当ててレンズをつまみ、外してください。目薬などで十分に潤いを与えた後なら、さらに外しやすいです。

恐怖感がある場合

コンタクトレンズは、黒目が中心にくるよう真上に装着するのが一般的です。コンタクトレンズの中央をつまんで外そうとすると、黒目と指が近くなって恐怖感が増す上に、視界のほとんどを指が占めるため取り外しが難しくなります。
軽く上目遣いになれば上記の問題がいくらか緩和されますが、つまむ前にレンズを黒目からずらしておくとさらに外しやすくなるでしょう。

人差し指で左右にレンズをずらす際は、中央ではなく少し下にずらした状態でレンズの下方をつまむと、指と黒目の距離がさらに遠くなって外すのが容易になります。

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コンタクトの張り付きを予防するには

コンタクトが目に張り付いて外れないパターンが多いなら、普段から予防策を取り入れることが大切。張り付きの主な原因は乾燥なので、レンズが乾かないよう気を付けてください。

例えば、まばたきの回数を意識的に増やし、目を覆う涙の量が減らないようにすると効果的です。また、乾燥した空気は目の乾きを促すため、湿度に応じて加湿を行う方法もあります。

その他には、ドライアイで目が乾燥しやすくなっている可能性もゼロではありません。眼科を受診し、必要に応じて目に潤いを与える点眼薬などを処方してもらいましょう。