実家暮らしのケース

一人暮らしに比べ、貯蓄が進みやすい環境です。生活費を家に入れている人もいると思いますが、すべてを自分で負担するわけではないため自由になるお金は多いでしょう。だからといって油断すると浪費癖がついてしまうので注意が必要。貯金ばかりしなければならないわけではないですが、資産形成は前倒しすると後がとても楽です。

20代の貯蓄額の平均は203万円ですが(知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」金融資産保有世帯)、実家暮らしの人は、30代の貯蓄額平均の484万円を意識してみるのも良いかもしれません。また、中には奨学金を返済しているという人もいるでしょう。もしそうならボーナス分で繰り上げ返済をしてしまうのも手です。日頃のお礼として普段行けないようなオシャレなお店で家族と美味しい食事を楽しむのも素敵ですね。

(広告の後にも続きます)

既婚者のケース


笑顔のカップル
【画像出典元】「fizkes/Shutterstock.com」

共働きでそれぞれにボーナスがあるのなら、ご褒美として夫婦それぞれが自由に使える予算を決めるのも良いでしょう。特に子育て中の女性は、日ごろゆっくりする時間がないでしょうから、例えばエステで肌に磨きをかけながら、癒しの空間で心もリラックスというのも良いですね。合わせて、お互い貯める金額を決めましょう。

共働きの良い所はマネープランを支えるエンジンが2つあること。ただし、それに安堵し過ぎると良くありません。先々子供をもうけるのか、だとしたら何人欲しいのか、マイホームは買うのかなど、将来のことを考えて計画的に準備をしていきましょう。

例えば、0歳児の子供がいる夫婦でマイホームの購入を5年後に検討しているのなら、教育資金のために夏と冬のボーナスで夫婦それぞれが5万円ずつの計20万円、マイホームの頭金として20万円ずつの計80万円をボーナスから貯める、といったように決めましょう。そうすると子供が大学入学を迎えるまでに360万円、マイホーム購入までに頭金400万円が準備できます。昨今は住宅価格も高騰しているため頭金の準備が出来ていると安心です。