二次相続とは?相続税の負担を減らす相続配分や控除活用のコツを解説

二次相続とは、一次相続で遺産を相続した配偶者が亡くなった際に発生する相続を指します。今回は二次相続の注意点や相続税の負担を減らす方法を解説します。二次相続を見据えて、一次相続の相続配分を考えたり、配偶者の保有する資産の形を工夫したりしましょう。

二次相続の課税額をシミュレーションしてみよう!

二次相続の課税額は、一次相続の相続財産をどう分割するか、どのような対策を実施しているかで大きく変わってきます。後悔しないためにも、親が健在なうちに相続人同士で話し合うなどして、情報を整理しながらシミュレーションしてみることが大切です。

たとえば、一次相続で配偶者へどれほどの資産を相続させるのかを考えるときには、配偶者の今後の生活はもちろん、二次相続で配偶者控除・基礎控除の上限額を踏まえたうえで判断しましょう。

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まとめ

二次相続とは、一次相続で遺産を相続した配偶者が亡くなった際に発生する相続を指します。一次相続と比較して、二次相続の相続税は高額になるケースが少なくありません。
相続税の負担を減らすには、一次相続が発生する以前の段階から計画的に保有資産を把握する必要があります。一次相続では二次相続を見据えて、相続財産の配分を考えましょう。相続の不安や困りごとを抱えているのなら、一度、専門家や信託銀行に相談してみましょう。

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萱谷有香

叶税理士法人東京事務所代表、不動産投資専門税理士。不動産投資に特化した税理士事務所で働きながら収益物件について税務と投資面で多くの知識を得られたことを活かし自らも不動産投資を手掛ける。不動産投資における融資関連の実績が多く、金融機関から融資を引きやすい、または金利交渉しやすい決算書の作成を得意とする。物件購入前、物件保有中、物件売却時、相続時、どの時点で相談を受けても必ず投資家にプラスになるアドバイスを心掛けている。著書に『減価償却節税バイブル』(技術評論社)がある。