知っておくべき「お餞別」を渡すときのマナーとは?相場や書き方も解説

お餞別(せんべつ)とは異動や引っ越しなどでお別れする相手に向けて贈る、お金や品物のことを言います。社会人になると、職場などでお餞別を渡す機会もあるのではないでしょうか?そんな方の参考として、お餞別の意味や由来、渡し方のマナーや注意点をまとめてみました。

退職する方にお餞別を渡さない場合もあります

会社によっては、退職する人にお餞別を渡す習慣がないこともあります。大手企業などで退職者が多い場合など、その度に職場で渡すのは手間が大変だったり、経済的に負担になったりするからです。そのため、お餞別を贈らないことが定例になっていることもあるのです。退職する側の方も、気を使って「餞別は必要ありません」と固辞するケースも見られます。そのようにお餞別がない職場の場合は、代わりに送別会を開いて送り出してあげるのがよいでしょう。

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その他お餞別について知っておきたいこと

最後に、お餞別にまつわることで悩みがちなテーマをいくつか解説していきます。

お餞別の集金はどのようにする?

職場などで多くの人からお餞別を集める必要があるとき、幹事に指名された人には何かと苦労がつきものです。自分が中心となって集める場合、どのようにするのがスマートなのでしょうか?
まずは行き違いのないよう、お餞別の趣旨と、一人当たりの金額、そして集金に伺う旨の内容を明記したメールを関係者全員に送ります。そして指定した日に自分の方から集金に回りましょう。人数が多い場合は、部署ごとに代表の人を指名し、取りまとめておくようにお願いする方法もあります。お餞別を渡す際に「部署の全員からです」と言えるようにするため、任意ではなく、全員から徴収するようにすることも大事です。

お餞別をもらったときにお返しは必要?

何かを贈られたら必ず「御礼返し」をするのがマナーだと思っている人もいるでしょう。しかしお餞別については、基本的にお返しの類は不要です。それは、旅の道中に必要な物品を贈るとともに危険な旅の無事を祈るという、お餞別のそもそもの由来から来ています。二度と会えないかもしれない旅立ちに際し、相手にお返しを求める人は少ないでしょう。
お餞別では、それと同様に、お礼状も不要であるとされています。ただし昔とは違って、現代ではいつでも連絡が取れる環境になっているため、実際にはお礼状を送る人も多いようです。