ミニトマトを加熱せずに食べるのが最適

大玉トマトよりミニトマトの方が有効成分が多い

私たちの実験では、エスクレオサイドAは、成熟したミニトマトに非常に多く含まれていることがわかりました。大玉トマトと比べて、ミニトマトにはエスクレオサイドAが約21倍、リコピンも約9倍多く含まれています。

トマトの健康効果を得るためには、1日に大量にトマトを食べるよりも、継続的に食べることがお勧めです。毎日2〜3粒食べれば、十分にその効果を享受できるでしょう。

ちなみに、エスクレオサイドAは熱に弱く、例えば100度で30分加熱すると半分に減ってしまいます。ですから、長時間煮込む料理やオーブン料理などでは、エスクレオサイドAの効果はあまり期待できません。スープや鍋の具材として使う際には、食べる直前に投入するのがお勧めです。

若々しい血管を末永く保つことは、健康を維持するためにとても重要なことです。十分な睡眠と適度な運動、そして多くの健康効果が秘められたトマトを、ぜひ毎日の生活に取り入れてください。

この記事は『壮快』2022年11月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b612666.html