開店から1カ月、突然の電話が
パニ子がレストランをオープンさせると聞いた瀬古は「ま、せいぜい頑張れよ……」と言葉では応援してくれたものの、苦虫をかみつぶしたような顔でパニ子のことを見ていました。
パニ子のレストランでは数十人のスタッフが働いており、どうすれば店が繁盛するのか皆で真剣に考え、いろいろと試行錯誤していました。
オープンから1カ月が経過したある日、パニ子のレストランに瀬古から電話がかかってきました。
瀬古はレストランの経営状況を聞くとともに、1週間後に100人の予約を取りたいとパニ子にお願いしました。どうやら、慰労会を開きたいということで1人1万円程度で料理を提供してほしいとのこと。
パニ子はもちろん快諾。100人分の料理を用意するためにできる限りの準備をすることにしました。
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「やっぱり、キャンセルで〜w!」
1週間が経過し、慰労会の日になったのですが……予約時間になっても瀬古が店に現れる様子はありません。パニ子はどうしたのかと思い、瀬古に電話することに。
すると、瀬古は「お前、もしかして100人の予約って本気にしてたのかw? そんなわけねーだろうがよ! 俺は、お前のことを困らせてやりたくって、口からでまかせ言っただけだしw」とまさかの発言!
そして100人分の予約はキャンセルすると言いだしたのです! そう、瀬古が予約をしたのはパニ子に対する嫌がらせでしかなく、レストランに来る気は最初からなかったのです。
しかしパニ子はまったく動じず、瀬古のことだからどうせ来ないだろうとわかっていたのです。さらにパニ子には強力な助っ人がおり、瀬古の目論見を前もって教えてくれていました。
瀬古は「もしかして、もう100人分の料理をテーブルに運んじゃった? それならすまないねぇ〜w」とパニ子をあおっていましたが、パニ子は「100人分の予約とか……そんな予約、入ってませんけどw?」と逆に瀬古をあおり返してやりました。