カネカの「ピュアナチュールヨーグルト」がオーガニックに!北海道で自ら運営する有機牧場の取り組みとは

別海ウェルネスファームの生乳で作る、『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』

カネカは2018年から乳製品事業に参入し、酪農大国であるベルギーの人気ブランド『ピュアナチュール』と技術提携をしています。100年以上前から変わらない現地の伝統製法をそのまま日本で再現し、発酵バターやヨーグルトなどを作ってきました。

このヨーグルトも本国ベルギーと同じ乳酸菌を3種類使用。温度帯を変えてゆっくり寝かせる二段階の長時間発酵により、生乳を生かした風味と、複数の乳酸菌による奥行きのある味わいが楽しめます。

一般的にはカップに充填した状態で発酵庫に入れるところを、ピュアナチュール製法ではタンクの中で長時間発酵させてから充填。工程が多いこともあり、お値段は少々高めです。


カネカの有機乳製品第一弾
『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』330g(税別458円)

95%は有機生乳、残り5%は脱脂粉乳や生クリームが入っています。
年間通じて味わいを安定させるためで、有機食品としての規定はクリアしています。

そして2023年3月からは、晴れて有機JAS認証を取得した別海ウェルネスファームのオーガニック生乳を使用し、『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』に生まれ変わりました。


『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』は
水切りヨーグルトのような粘度があります。

実際に食べてみると、水切りしていないのにもったりとしたテクスチャー。口当たりが非常になめらかで、さっぱりとした酸味と、やわらかな生乳の甘味を感じます。

カネカの担当者・天川さんは、「一般的なヨーグルトは複数の牧場の生乳を合わせて作るので風味が混ざり合って平準化されますが、『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』は別海ウェルネスファームの生乳のみを使っていますので、先ほど牛が食べていた草や手作りの飼料がそのまま風味に出るんですよね。お客様にもぜひ特有の味わいを楽しんでいただきたいと思っています」とコメントしました。

(広告の後にも続きます)

ヨーグルトマニア・向井智香さんによる『ピュアナチュール』のおいしい食べ方アレンジ


今まで2,600種類以上のヨーグルトを食したという
ヨーグルトマニア・向井智香さん

取材の後半では、テレビや雑誌等でも活躍するヨーグルトマニア・向井智香さんによる『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』のおすすめの食べ方を3品ご紹介いただきました!

向井さんは「ヨーグルトは近年、どんな菌を使っているか、どんな機能があるか、鉄分やタンパク質の含有量などさまざまな特徴のある商品が出ていますが、『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』は原点である“乳”にこだわって作られているのが魅力のひとつです」と印象を語ります。その乳の風味を生かした以下のアレンジは、どれも手軽に作れそうなものばかりです。

1品目は「フローズンヨーグルト」。材料は『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』とオリゴ糖シロップのみ、混ぜて凍らせるだけの簡単アレンジです。


ヨーグルト60gに対して、オリゴ糖シロップ7gが入っています。(1人分)

スプーンを入れた感触はシャーベットのようにサクッとしていますが、口に運ぶとなんともミルキーな味わい。さっぱりしつつも濃厚さがあります。

向井さんは「ヨーグルトから水分と乳脂肪分を除いた残りの成分を“無脂乳固形分”といいますが、一般的なプレーンヨーグルトの8%前後に対し、『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』は12%と高い値です。そのため凍らせても水っぽくならず、ミルク感の強い仕上がりになります。商品本来の質感や味わいを生かしたお手軽レシピです」とコメント。なるほど、夏にぴったりのアイススイーツが簡単にできそうです。

2品目はヨーグルトを主役にしたお食事系アレンジ「オニオンヨーグルトサンド」。
水切りした『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』をたっぷり使い、スライスした新玉ねぎを使った食べ応えたっぷりのサンドイッチです。


ヨーグルト160gは半日以上かけて水切りし、塩1.5g弱と乾燥バジルを加えます。
トーストした食パンでヨーグルトとスライスした玉ねぎ30gを挟めば完成です。(1人分)

水切りした『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』はクリームチーズのような、もったりと濃厚な味わい。アクセントとして乾燥バジルを混ぜ込んでおり、後味が爽やかです。玉ねぎのシャキシャキとした食感がいいアクセントになります。

3品目は「かぼちゃとヨーグルトのスイーツデリサラダ」。蒸したかぼちゃに水切りした『ピュアナチュール オーガニックヨーグルト』を混ぜた、食事とデザートの中間のような甘いサラダです。


ヨーグルト60gを水切りし、かぼちゃ70g、黒糖8g、塩ひとつまみ、
生のクルミ1粒を混ぜています。(1人分)

甘味は黒糖を使っているのがポイント。また、香ばしさのあるローストしたクルミではなく、あえて生のクルミを使うことで、かぼちゃによく合うやさしい甘味を引き出していました。子供から大人までおいしく食べられる味わいです。

「ヨーグルトは食後のデザートとされることが多いと思いますが、私はもっと積極的に食事の中に摂り入れたいと思っているので、食事のような、デザートのようなすごく曖昧なメニューを考えました」と向井さん。

ちなみに、ヨーグルトを水切りした後に出る水分「ホエイ」にはビタミンやミネラル、乳酸菌などが溶け出しています。「ぜひ捨てずに活用してください。蜂蜜と合わせて炭酸水で割ると爽やかなスカッシュに、炊飯に使うとお米が艶やかに炊き上がります。香りは飛ぶので気になりません」とも教えてくれました。

まとめ


「商品の裏側にある酪農家さんの想いや情熱を少しでも消費者の方に知ってもらえたら」との想いで企画された、カネカ主催の「別海ウェルネスファーム」取材ツアー。今後は別海ウェルネスファームの拡大、同じ志を持つ酪農家さんと契約するなどして有機生乳の生産量を増やすと同時に、製品ラインナップを増やしていくそう。

オーガニック製品は現在野菜や納豆などが中心で、乳製品はほとんどないのだとか。それは有機酪農に取り組んでいる酪農家さんがほとんどないことに起因します。これからはオーガニックの乳製品が私たちの暮らしにもっと身近になり、ひいては酪農業の活性化につながっていくといいですね。

カネカ「ピュアナチュール」ブランドサイト
https://kaneka-purnatur.jp/index.html

【当取材記事につきまして】
カネカ様よりご招待を受けてhitotema編集部が企画し、ライター田窪綾さんが現地取材して記事を作成しました。