医療保険の加入率はどのくらい?年代別・世帯年収別に紹介

病気やケガの費用を保障してくれる医療保険ですが、「本当に医療保険って必要なの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に、日本では公的医療保険制度が充実しており、日本国民の誰もが医療費の1〜3割の自己負担で高度な医療を受けられます。

場合によっては毎月の保険料を負担に感じ、医療保険の必要性を感じない人も多いでしょう。

そこでこの記事では、医療保険の加入率をさまざまな角度から紹介したうえで、医療保険の必要性について解説していきます。

医療保険とは? 種類や必要性、自由診療や先進医療をカバーする選び方をステップごとに詳しく解説します

【全国】医療保険の加入率

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、全国での医療保険の加入率は次のとおりとなっています。

※疾病入院給付金付きの生命保険加入率を参照参照:1. 生命保険・個人年金保険加入率|2022(令和4)年度 生活保障に関する調査<全体版>272ページ|生命保険文化センター

上記のデータをみると、日本全国の約6割以上の方が医療保険に加入していることがわかります。

日本では公的医療保険制度が充実しているものの、自分自身の病気やケガによる医療費に対して強い不安を感じている人が多いことが推測できます。

また、どの年度の調査結果をみても男性より女性のほうが医療保険の加入率は高くなっています。

特に女性の場合は、妊娠や出産などの医療費負担が予測されることや、女性特有の病気(乳がんや子宮がんなど)の可能性があることから、より手厚い保障を備えておきたいという意向が強いと考えられます。

(広告の後にも続きます)

【年代別】医療保険の加入率

つづいて、年代別の医療保険の加入率をみていきましょう。

※疾病入院給付金付きの生命保険加入率を参照参照:1. 生命保険・個人年金保険加入率|2022(令和4)年度 生活保障に関する調査<全体版>272ページ|生命保険文化センター

年代別にみてみると、男女ともに20歳代の加入率が非常に低くなっており、50歳代になると医療保険への加入率が7割を超えることがわかります。

また、30歳代に入ることで医療保険の加入率は、20歳代に比べて1.5倍〜2倍ほどになります。

一般的に、30歳代になると結婚や出産、子どもの進学など、ライフステージの変化が大きいです。

そのため、万が一の事態に備えておきたいと考える方が多いものと考えられます。

50歳代をピークに年齢が上がるにつれて、子どもが自立する世帯も多いことから、医療保険への加入率が下がっていきます。

保障内容の見直しで医療保険を解約する世帯が一定数いるためと考えられます。

とはいえ、歳を重ねるごとに健康面でのリスクは増していくため、半数以上の方は医療保険に加入して、ケガや病気に備えていることがわかります。