学資保険の代わりに教育資金を貯める方法とは?生命保険での備え方も解説!

子供の教育資金を貯蓄するための方法として挙げられるのが「学資保険」です。

学資保険に加入すると、子供が一定の年齢に達した際に「お祝い金」をもらえたり、満期を迎えた際に「満期保険金」を受け取ることができます。

また、契約者(両親)に万が一のことがあった場合、それ以降の保険料負担が免除されるため、リスクに備えながら子供の教育資金を準備したい人に向いている保険商品です。

しかし、学資保険から給付される保険金は、それまでに払い込んだ保険料の総額を下回るケースがあるといったデメリットもあります。

そこでこの記事では、教育資金を準備するための方法や学資保険の代わりになる生命保険をわかりやすく解説します。

学資保険の代わりになる3つの生命保険

低解約返戻金型終身保険

外貨建て終身保険

変額保険

学資保険の代わりに教育資金を準備する3つの方法

児童手当を貯金

NISAなどの積立投資

教育費に関する支援制度を利用する

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教育資金はどれくらい必要か

文部科学省の統計データを参照すると、幼稚園〜大学を卒業するまでにかかる学習費は、すべて国公立校の場合は約791万円、すべて私立校の場合は2,000万円を超える高額な費用となります。

※調査データを参照して幼稚園・中学校・高等学校は3年間、小学校は6年間合計で計算参照:(2)学校種別の公私比較|結果の概要-令和3年度子供の学習費調査|文部科学省参照:国立大学等の授業料その他の費用に関する省令|e-Gov法令検索参照:令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について|文部科学省

子供の教育費はいくら必要?教育資金の貯め方や学費の平均費用を解説

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学資保険の代わりになる3つの生命保険

学資保険の代わりになる生命保険としては、次の3種類が挙げられます。

学資保険の代わりになる3つの生命保険

低解約返戻金型終身保険

外貨建て終身保険

変額保険

1. 低解約返戻金型終身保険

低解約返戻金型終身保険は、一生涯の死亡保障を備えられる終身保険の一種です。

低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリットは次のとおりです。

特徴としては、保険料の払込期間が満了するまで通常よりも解約返戻金が低く抑えられている代わりに、一般的な終身保険よりも保険料が割安となっています。

学資保険のように「お祝い金」や「満期保険金」はありませんが、解約時に受け取れる「解約返戻金」があります。

この解約返戻金は保険料の払込期間が満了後に金額が上昇します。

保険料の払込期間が満了する時期と、子供の教育資金が必要な時期を合わせることによって、教育費に備えることができます。

学資保険の代わりに低解約返戻金型終身保険を利用する場合は、保険料の払込期間を10年〜15年程度に設定しておくとよいでしょう。

一生涯の保障でもあるため、教育資金として必要なくなった場合はそのまま契約を続けて、老後の資金等に備えることができます。

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2. 外貨建て終身保険

外貨建て終身保険は、保険料や死亡保険金が外貨建てになっている終身保険です。

外貨建て終身保険のメリット・デメリットは、次のとおりです。

低解約返戻金型終身保険と同様、解約返戻金を活用することにより教育費を備えることができます。

金利の高いドル通貨で積み立てると、より高い貯蓄性が期待できます。

一方、死亡保険金や解約返戻金は、受け取り時点の為替の影響を受けるため、払い込んだ保険料の総額を下回ってしまうリスクがあります。

外貨建て終身保険は、万が一の死亡保障を兼ね備えながら、より貯蓄性のある保険商品を選びたい方に適しています。

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3. 変額保険

変額保険は、保険会社の運用実績に応じて、保険金や解約返戻金が増減する生命保険です。

変額保険のメリット・デメリットは、次のとおりです。

変額保険のメリットは、保険会社の運用実績によっては高い貯蓄性を期待できることです。

また、運用実績に関わらず死亡保険金については、最低保証が設定されている商品だと万一のことがあった場合でも安心です。

一方、投資性が高く運用実績によって元本割れを起こすリスクがあるので、そのことを踏まえて加入検討しましょう。

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