自分での対処を勧められた時の対応

家の鍵を無くした時、管理会社や大家さんから対応を任せられることもあるでしょう。
このような時は、どのように対応するべきでしょうか?

鍵業者に相談する

まずは鍵業者へ相談してください。
鍵業者は頻繁に使うものではなく、緊急性が高い時に利用するものなので、どのような業者を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
そんな時は以下のポイントをチェックしてみてください。

相談時に丁寧なヒアリングをしてくれるか

電話で相談した際に、丁寧にヒアリングしてくれるところを選びましょう。
安全で的確な手段を取るには、このようなヒアリングが欠かせません。
どのような種類の鍵か、故障や破損などの不具合の有無、依頼者の本人確認物の有無、管理者から許可を得ているかなどが丁寧かどうか確認してみましょう。

曖昧な見積もりではないか

電話で相談を受けた時点では、正確な金額を出すことはできませんが、大まかな見積もりを提出し、許可が得られれば鍵を開ける作業に移ります。
この見積もりが曖昧でないか、安請け合いしていないかなどを確認してください。

到着時間を教えてくれるかどうか

鍵屋の広告などで「最短○分」などの言葉を見たことはありませんか?
このような広告を出しているにもかかわらず、大幅な遅刻や予定していた時間に来ない鍵屋もいます。
交通事情によっても変わるものですが、遅れることを伝えてくれない業者はあまり良いとは言えないでしょう。

作業前に正確な料金を教えてくれるかどうか

作業前に見積もりの料金で作業可能か、実際に見て正確な判断をしてくれます。
しかし、見積もりよりも料金が高くなるのに許可なく作業をする鍵屋も存在します。
作業前に正確な料金を伝えてくれない場合は、キャンセルも視野に入れておきましょう。

鍵屋の資格や技術があるか

鍵屋という業者は全国にいくつもありますが、優良業者の場合は民間資格を取得していたり、技術が証明されていたりすることがあります。
専門業者に認められる技術がある鍵屋は、鍵師技能検定試験や錠前技師などの資格を持っていることが多いです。
このような点についてもチェックして選んでみてください。

悪徳業者に注意する

同じ鍵屋の中でも、人の弱みに付け込んだ悪徳業者が存在しているのも事実です。
悪徳業者は他の鍵屋と違って作業を勝手に行ったり、後から高額な作業費を請求してきたりすることもあります。
事前の見積もりを出しておきながら、作業後に「時間がかかったから」「難しい鍵だったから」などの理由で請求してきます。
言った・言わないという問題が起こらないように見積もりどおりの作業か、追加料金はないかなどを確認してから作業をお願いしましょう。

鍵開けの依頼時に必要になる物

賃貸物件の鍵を開けてもらう場合、必要になるのが身分証明書です。
マイナンバーカードや運転免許証など、顔写真と住所が記載されている証明書を用意してください。
顔写真入りが必要な理由は、入居者かどうか、悪意を持って解錠しようとしていないかを確認するためです。
また、鍵屋側としてもトラブルや犯罪につながらないように、厳重な本人確認をしていることがほとんどです。
もし顔写真入りの身分証明書を持っていない場合、警察に連絡して立ち会ってもらうことで対応できる場合もあります。

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家の鍵開けの費用相場

家の鍵を無くしてしまい、鍵を開けてもらった場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
また費用は誰が負担してくれるのでしょうか?

鍵開けの費用負担は誰?

賃貸物件の鍵開けを依頼した場合、かかった費用は基本的に自己負担になります。
これは国土交通省から出ている原状回復をめぐるトラブルとガイドラインで、鍵の破損・紛失については賃借人の負担になることが多いといった内容が記載されています。
時間帯によっては高額になってしまいますが、賃貸契約時の火災保険の特約に鍵に関するサービスが付いている場合は、かかった費用の一部を負担してもらうことも可能です。
火災保険の内容を確認して、対象かどうかもチェックしてみてください。

シリンダーキー(刻みキー)の鍵開け相場

賃貸物件に多い鍵としてシリンダーキー(刻みキー)が有名です。
このシリンダーキーの場合、平均鍵開け相場が1万~3万円となっています。
他の鍵と比較すると、シンプルな構造になっているのが特徴です。
ギザギザの形状をしているため、鍵を壊して開ける方法、特殊な工具を使ってピッキングして開ける方法、ドアスコープを入れてから特殊工具を室内に入れてサムターンを回して開ける方法などがあります。
玄関横に窓が付いている場合は、窓の鍵を外から外して入る方法もあり、状況によって金額や方法が変わる可能性もあるでしょう。
どのような場合でも、必ず見積もりをもらってから作業を依頼してください。

ディンプルキーの鍵開け相場

ディンプルキーは、防犯性の高い鍵です。
鍵の表面に大きさの違うくぼみがいくつもあり、簡単に鍵を解錠できないようになっています。
そのため、シリンダーキーに比べて平均鍵開け相場が4万~8万円と高めの相場です。
このような防犯性の高い鍵をいくつも使用した賃貸物件も多くあり、さらに玄関の鍵をツーロックにしている場合もあります。
この場合、作業にかかる料金が目安以上になるケースも少なくありません。
特にピッキング対策としても用いられているため、シリンダーキーとは違う方法で鍵を開ける作業をします。
少しでも早く開けてほしい場合は、鍵を壊すしか方法がないことも多いです。
ドアスコープを壊して特殊工具で鍵を開ける方法、窓の鍵を開けて部屋に入る方法もあります。
その場によって方法が変わる場合もあるので、事前にいくつかの方法を聞いておくと安心です。