換気を効率的に行うためには、換気扇の掃除を定期的に行う必要があります。
しかし業者に依頼するとお金がかかってしまうので、できれば自分でしたいと考える人もいるでしょう。
そこで今回は、換気扇の役割や掃除しないことで発生するリスク、換気扇掃除を自分でするための方法などを解説していきます。
分解・組み立て手順から洗浄方法まで詳しく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

換気扇の役割

換気扇はただ空気を入れ替えるだけではなく、他にも重要な役割を担っています。
まずは、どのような役割を換気扇が担っているのかみていきましょう。

健康被害を抑えるため

時代の流れと共に高気密・高断熱な住宅が一般的になってきました。
気密性や断熱性が高い住宅ならではのメリットももちろんありますが、通気があまり良くないケースも増えています。
その結果、シックハウス症候群にかかってしまう人が増えました。
暮らしやすい環境は手に入りますが、それと引き換えに健康を害する可能性が高くなってしまったと言えるでしょう。
定期的に換気をすることである程度改善されますが、やはり常に空気を入れ替えることは重要です。
室内の空気を新鮮に保ち、安心して生活できる家を手に入れるためにも、換気扇や換気システムは必要不可欠と言えるでしょう。

部屋を長持ちさせるため

密閉された空間だと、壁紙や木製の家具に負担をかけることになってしまいます。
壁紙や家具などへのダメージを軽減するためにも、換気は重要な役割を担うのです。
窓を開けて換気するだけでもある程度空気の流れは生まれますが、それだけでは不十分なケースが多いです。
そのため、換気扇を使った方が部屋も長持ちすると考えられます。

カビの繁殖を防ぐため

換気を適切に行わないと、部屋に湿気がこもりやすくなります。
湿度が高くなると私たちの体は過ごしにくいと感じてしまうでしょう。
また、湿度が高い環境はカビや雑菌が好むので、繁殖しやすい環境を与えてしまうことになります。
衛生的で清潔な環境とは言えなくなるだけでなく、カビによる呼吸器系のトラブルや雑菌によるウイルス感染のリスクが高まります。

換気設備の取り付けは義務化されている

建築基準法が改正され、2003年7月1日以降に建てられた建物には24時間換気システムの設置が義務付けられました。
この義務付けはシックハウス症候群の対策が主な目的です。
室内の化学物質濃度を下げるために、一戸建てはもちろんですが賃貸物件でも24時間換気システムを設置しなければいけないと定められました。
24時間換気システムは、常に換気をしているので室内のホコリやゴミを低減させる効果も期待できます。
新型コロナウイルスなどの感染症対策にも効果が期待できるでしょう。
このことから、換気扇は私たちの生活の中で重要な役割を担っていることがわかります。

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換気扇掃除を自分で行う場合の頻度・タイミング

換気扇は私たちの生活に密着している分、汚れも溜まりやすい部分です。
業者に依頼して掃除してもらうこともできますが、自分で対応することも可能です。
続いては、換気扇掃除を自分で行う場合の頻度やタイミングについてみていきましょう。

キッチンに設置されている換気扇(レンジフード)の場合は、半年に1回~1年に1回のスパンで掃除するケースが多いです。
お風呂の換気扇は、化粧板を1週間に1回、換気内部を3ヶ月に1回程度のスパンで掃除するようにしましょう。
お風呂は湿気も多くてカビが生えやすいので、キッチンの換気扇よりこまめに掃除するのが望ましいです。
ただし、使用している換気扇やメーカーによって適切な掃除頻度が異なります。
説明書やメーカーのホームページで確認し、適切な頻度で掃除するようにしましょう。