換気扇掃除をしないとどうなる?

換気扇の掃除は手間がかかってしまうので、つい後回しにしがちです。
後回しにしてしまうと換気扇自体に汚れが溜まり、トラブルの原因になりかねません。
続いては、換気扇掃除をしないとどのようなリスクが生じるのかご紹介します。

換気扇の機能が低下する

汚れが溜まったまま使い続けると、換気扇としての機能が衰えてしまいます。
汚れが換気扇フィルターを詰まらせてしまうこともあり、空気の循環が起こらなくなってしまいます。
そのような状態になると、せっかく換気扇を使っていても意味がありません。
キッチンの換気扇であれば、油汚れによる影響も受けるので、フィルターの詰まりがないかなどをこまめに確認するようにしましょう。

故障するリスクが高まる

掃除をせずに使うと故障のリスクも高まってしまうので、適切な頻度で掃除することは重要だと言えるでしょう。
溜まった汚れがモーターやファンなどを劣化させる原因になってしまうためです。
部品の劣化が進んでしまうと、換気扇が故障してしまったり、異常をきたす可能性が高まったりします。
汚れによって羽がスムーズに回らなくなってしまうと、異音や振動の原因にもなってしまうでしょう。

シックハウス症候群・一酸化炭素中毒のリスクが高まる

換気扇の汚れを放置することで、シックハウス症候群や一酸化炭素中毒のリスクが高まってしまう点にも注意が必要です。
汚れたまま使うと換気不良が起こってしまいます。
室内のホコリや花粉が外に出にくくなってしまい、体調不良を引き起こす可能性も高まります。
シックハウス症候群になるリスクも高まるので、適切な頻度で換気扇の掃除をした方が良いと言えるでしょう。
また、一酸化炭素中毒のリスクも高まります。
なぜかというと、キッチンの換気がうまくできなくなるからです。
換気が不十分な状態でガス機器を使うと酸素が足りなくなり、いつの間にか一酸化炭素中毒になっているといったケースもあります。
一酸化炭素中毒になると体調不良になるだけではなく、最悪の場合死に至る恐れもあるので非常に危険です。

油汚れが周囲に広がる

キッチンの換気扇は、排出される油煙やニオイを取り除くために設置されています。
しかし、換気扇やレンジフードが汚れているときちんと機能せず、油汚れが広がってしまう可能性があります。
換気扇としての能力も低下し、油煙やニオイがキッチン内に残り、壁・天井・カーテンなどにニオイやべたつきが生じることも考えられるでしょう。
さらに、油汚れが広がるとレンジフードが火災の原因になってしまう可能性も出てきます。
蓄積された油汚れによってダクトやフィルターが過熱し、発火してしまう恐れがあるのです。

室内にニオイや湿気が残りやすくなる

換気扇の掃除は自分でもできますが、面倒なのでつい怠ってしまう人もいるでしょう。
サボり続けて汚れが蓄積されると、これまでに説明したような機能低下がみられるようになります。
室内の換気が十分にできなくなってしまうと、生活臭が発生しやすくなったり、ホコリが溜まりやすくなったりします。
生活臭はその家に暮らす家族はそこまで気にならないかもしれませんが、来訪者は気になってしまう可能性が高いです。
湿気も外に排出されにくくなるので、結露もしやすくなるでしょう。

害虫が増える恐れがある

害虫は油汚れなどを好む傾向があります。
そのため、キッチンをはじめとした換気扇の掃除を怠ると、ゴキブリなどの害虫が増えるリスクも高まるのです。
自宅に害虫が増えるのは気持ちが良いことではないので、繁殖を防ぐためにも換気扇の掃除を怠ってはいけないと言えます。
ゴキブリがあまり出てこないキッチンは、レンジフードなどの油汚れが少ないとも言われています。
このことから、適切な掃除を行うことが害虫対策にも効果的だと言えるでしょう。

(広告の後にも続きます)

換気扇掃除に必要な道具&準備すべきこと

換気扇の掃除をするには、道具を用意しなければいけません。
続いては、換気扇掃除に必要な道具や準備すべきことについて解説していきます。
ここではキッチンに設置されているレンジフードを例に挙げて解説していくので、自分で掃除しようと考えている方は参考にしてみてください。

必要な道具リスト

キッチンの換気扇を掃除する時に必要な道具には、以下のようなものが挙げられます。

・市販の油汚れ用洗剤(マジックリンなど)
・ゴム手袋
・新聞紙
・換気扇のパーツが問題なく入るサイズのゴミ袋
・割りばし
・ぞうきん
・使い古した歯ブラシ
・スポンジ
・ドライバー
・キッチンペーパー
・食用ラップ

キッチンの換気扇には酸性の油汚れが付着するケースが多いです。
汚れを落とすためには逆の性質を持つ洗剤を使って中和するのが効果的だと言われています。
そのため、キッチンの換気扇を掃除する時はアルカリ性の洗剤を使用しましょう。
アルカリ性の洗剤は強力なものが多いため、素手で触ると肌荒れの原因になるのでゴム手袋は必須アイテムです。
キッチンペーパーと食用ラップは、換気扇の汚れがひどい場合に使います。
しばらく掃除をしていなかった場合はひどく汚れている可能性があるので、用意しておくのがおすすめです。
掃除中に洗剤が口に入ってしまうのが心配だと感じる場合は、マスクを用意しておきましょう。

掃除前に準備すべきこと

換気扇の掃除をする際、あらかじめ準備すべきこともあります。
自分で掃除する場合はすべて自己責任になるので、準備からしっかりと行うようにしましょう。
準備をしっかりできていれば、トラブルが発生するリスクが低くなります。

電源をオフにする

換気扇の掃除をする時は、電源をオフにしましょう。
電源プラグを抜いて通電しないようにしてから作業に取り掛かってください。
電源プラグが差さったままだと何かの拍子にスイッチがオンになり、換気扇が作動してしまう可能性があるためです。
掃除中に換気扇が作動すると、ケガをしてしまう恐れがあります。
そのため、電源がしっかりオフになっていること、電源プラグを抜いたことを確認してから作業に取り掛かりましょう。

換気扇まわりを保護する

掃除をする時は、換気扇まわりを保護することも忘れてはいけないポイントです。
換気扇の周囲に新聞紙を敷いておきましょう。
換気扇まわりの保護を怠ってしまうと、油汚れや洗剤が垂れたり、飛び散ったりしてしまうので余計に汚れてしまいます。
周囲が汚れるとそれも掃除しなければいけないので、余計な手間がかかります。
周囲もあわせて掃除するつもりだったのであれば、問題ないでしょう。
しかし多くの場合、換気扇の掃除は労力がかかるので、それだけに集中するケースが多いです。
余計な手間を省くためにも、換気扇まわりを保護する作業は怠らないようにすべきでしょう。
周囲をきちんと保護するには、多めに新聞紙を用意しておくのがおすすめです。

安定した足場を作る

換気扇は天井など高い位置に取り付けられています。
作業をする時は、安定した足場を作って、安全に作業できる環境を作らなければいけません。
不安定な足場だと換気扇の分解や掃除などに夢中になり、転倒するリスクが高まります。
不安定な足場でバランスを取ろうとすると、それ自体がケガの原因になる場合もあるでしょう。
自分で作業するからこそ、しっかりと足場を準備しておいてください。
足場が安定していれば作業にも集中できますし、効率良く作業を進められるので、スムーズに終わる可能性も高くなります。